2013年8月20日火曜日

ひらめき

数学の問題の説明をしていると、時として、生徒から
「えっ、そんなの気づかないし」と言われる。

そんなとき、私はこう答える。
「そうやよ、誰もそんなの初めてみて、気づくわけないよ。初めてみて気づくような人は少なくとも
みんなのライバルじゃないから」

結局は、数学が(といっても高校の学習内容としての数学であるが・・・)できる人にとっての
「ひらめき」というのは、一度やったことある問題を、ほどよく忘れていて、次に似たような問題に
出くわしたときに、「思い出す」ということなのである。

数学ができる人は、解けないわけないと思うから、これまでの自分の知識のなかから解こうとするから解けるのであって、
できない人は、自分の知らない解き方があるに違いないと思い込んで、解くのをあきらめてしまうのである。
数学ができる人とできない人の差はたったそれだけなのである。(もちろん、計算力、図形描画という要素もあるのであるが・・・)

だとすれば、できない人が勉強すべきは、ひたすら問題を解いて、自分の解法の幅を広げるしかない。そして、一つ一つをしっかり頭に叩き込むのである。

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