2013年8月30日金曜日

『受験勉強をしなければいけない本当の理由』より その2

「学歴社会の崩壊」とは、つまり「昔は学歴があれば成功した。でも今は学歴があっても成功を約束されたわけでじゃない」ということで、それはすなわち「学歴くらいは持ってないと話にならない」と解釈すべきです。

一体、誰が「学歴どうこうの時代じゃない」なんてウソをついてるのでしょう?その答えは「学歴のある人」です。・・・ひところ話題になった「学歴不問の実力主義(?)採用」も、実際フタをあけてみれば高学歴者ばかりだった、という笑えない話もあります。(以上引用)

私個人的な実感でいわせてもらえれば、ある意味当たっているかも。とはいえ、私の狭い世界の話だから当てにはならないのだが。実際、全国NETでテレビCMをしているような、超有名企業に勤めている人の学歴はどうなのであろう?あまり、公表はされていないようであるが・・・


2013年8月28日水曜日

『受験勉強をしなければいけない本当の理由』より その1

『受験勉強をしなければいけない本当の理由』(関正生・伊藤賀一著、秀英予備校)から

「超進学校」の生徒は「当たり前のように」受かっていきます。・・・日本で1,2を争う「超進学校」に通いながらそれを鼻にかける生徒がほとんどいない・・・驚くほど「素直」・・・どんな些細なものでも「テスト」であれば全力を尽くします。

ここで「超進学校」とは都会の中高一貫校で毎年東大合格者数ランキングで上位にいるような高校であって、大都市圏以外の「県下ナンバーワン高校」というのは、この本の定義によれば「準進学校」とされます。

さしづめ、県内でいうとI高校やK高校ということになるのでしょうか?そりゃ、「超進学校」の生徒が前述の通りなら、田舎の「準進学校」は敵うわけはない。

ましてや、ましてやこの本で定義される「地域2番手高校」=「自称進学校」すなわち石川県内でいえば、N高校やS高校などではとてもとても・・・

2013年8月27日火曜日

しょうもない話 その5


夏期講習が終わって

先週をもって、夏期講習およびその補講もすべて終わり。志向館は年に一度の長期休暇に入りました。

今年の私なりのテーマは、夏期講習をいかに学校の課題と両立させるかでした。1,2年生については、夏期講習の内容の確認をできるだけ学校の課題でさせ、夜の平常授業もできるだけ、学校の課題の類題の演習を中心にし、それなりに学校の課題と両立ができたのではと思われる。ただ、夏期講習のテキストはかなり単元を絞っていたので、もう少しフレキシブルでもよっかたのかもしれない。
受験生については、事前に学校の課題をきいておき、優先順位をつけて、取り組ませ、その合間に塾の夏期講習も苦手科目克服のため、必要最低限を受講してもらったのであるが、それでも学校の課題が未だ終わっていない生徒もいたようである。

ただ、夏季休暇中、部活動一色で、学校の課題もこなすだけという生徒の中には、やはり学力が落ちている生徒が若干名いたのは残念でした。

明日から、少しリフレッシュして、今後の生徒の学力向上に向けて、いろいろ熟考していきたい。

2013年8月26日月曜日

しょうもない話 その4


記憶の定着

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130826-00000006-jij-soci

「睡眠を取ると起きていた間の記憶が定着すると言われるが、睡眠時にはこのGABAによるシナプス整理が起きやすい」

やはり、「四当五落」は受験勉強には当てはまらないようで・・・

確かに、睡眠時間を削ってまでがんばっても結果を出せない子がいる。

こういう難しいメカニズムはともかくとして、
睡眠不足は結局、日中の集中力の低下につながり、学校の授業をまともに聞けずに、結果をともなわないのだろう。

2013年8月22日木曜日

2013年第2回全統マーク模試 その3

前回、ⅠAよりⅡBの方が取り組みやすいようなことを書いたのであるが、実際生徒にきくと圧倒的にⅡBができていない。で生徒とともに直す中で気づいたことを2,3点。
まずは、立式ができても、計算ができない。特に複雑な文字計算をじっくりできない。
それから、問題をよく読んで、図を描くことができない。
そして、一度習ったことが定着できていない。

こうなると、もうひたすら練習するしかないのである。予備校や塾の授業をたらたら受けている暇はないのである.
センターの過去問、模試の過去問を一つの単元をひたすらやり続け、もうどんな問題でもできる段階になったら次の単元にすすむ。こうすれば、必ずセンターの数学は突破できる。
でも、それができない。粘れないだよなあ・・・

2013年8月20日火曜日

2013年第2回全統マーク模試について その2

数学ⅡBについて
第1問〔1〕指数対数の問題は基本的な計算

第1問〔2〕三角関数の問題は座標平面上で円周上の点を三角関数でとらえる問題で、よくある問題であるが、経験がないと厳しかったかもしれない。ただ、計算自体はごく基本。

第2問は微分積分。前半は接線の問題、面積と典型的で、図形も割りと単純。最後の計算が少々複雑な以外は、容易。後半の直線のなす角も基本、しかも正接の最大を求めさせるのに、丁寧な誘導もあり、これまた基本

第3問の数列は、等差数列、階差数列と基本的。昨年センターで初めて問われた知識問題も登場。後半の漸化式は、一度経験があれば容易。そうでなくても、誘導に素直にのっかかればできる問題。

第4問のベクトルは、直線上の点と垂直条件を使う問題はセンターの問題演習をしていれば、必ず遭遇する問題。ただ、計算は丁寧にする必要がある。

ⅠAに比較すれば、割と典型的な問題が中心で、取り組みやすいと思われ、数学を得点源とする人なら、満点を目指してほしい問題であるが、現役生の対策の遅れと計算ミスも勘案して、
43点以下だと基礎力の欠如。公式の適用練習からしてほしい。88点以上なら自信をもっていいだろう。その間の点数の人はまだまだ練習。

いずれにしても、夏期講習で説明したことが、かなり出ていたのであるが、ちゃんとできていただろうか?

ちょっぴり宣伝でした。

2013年第2回全統マーク模試について その1

この模試は例年全国で30万人近く受験する模試であり、受験生にとっては、中盤の実力を知る重要な模試である。
塾によっては、この模試を差し置いて、さして受験者数も少なく、データも信頼できない模試をメインにして指導しているところもあると聞くが、そんなスタッフは大学受験を知らなすぎ。指導される受験者、そしてそれを鵜呑みにする保護者に同情します。

さて、今回、数学の問題をじっくり見たので、少しコメントを

数学ⅠAについて
第1問〔1〕の絶対値を含む方程式は、後半は前半部分の式を利用するのであるが、気づきづらいかもしれない。
第1問〔2〕の論理と集合の問題は、Cの集合が捉えがたく、ある意味今回の模試でⅠA・ⅡB通じての一番の難問といえるかもしれない。
第2問の2次関数は頂点を求めさせて、平行移動をさせて、さらに最大値の場合分けも典型的で、完答してほしい問題
第3問の図形の問題は前半は公式一発で解ける問題ばかり、後半は図形がしっかり描け、三角比の定義を利用すれば解けるが、一番最後は配点の割には、時間がかかる問題かつ答えの要求する形から方べきの定理を利用することに気づくかがポイント
第4問の確率は、毎度のことながら、複雑なルールに基づいており、丁寧な読解と計算が必要となる。
以上のことを勘案すると、42点以下だと基礎力の欠如、85点以上取れていれば、自信をもっていいだろう。その間の点数の人は、練習あるのみ。

ひらめき

数学の問題の説明をしていると、時として、生徒から
「えっ、そんなの気づかないし」と言われる。

そんなとき、私はこう答える。
「そうやよ、誰もそんなの初めてみて、気づくわけないよ。初めてみて気づくような人は少なくとも
みんなのライバルじゃないから」

結局は、数学が(といっても高校の学習内容としての数学であるが・・・)できる人にとっての
「ひらめき」というのは、一度やったことある問題を、ほどよく忘れていて、次に似たような問題に
出くわしたときに、「思い出す」ということなのである。

数学ができる人は、解けないわけないと思うから、これまでの自分の知識のなかから解こうとするから解けるのであって、
できない人は、自分の知らない解き方があるに違いないと思い込んで、解くのをあきらめてしまうのである。
数学ができる人とできない人の差はたったそれだけなのである。(もちろん、計算力、図形描画という要素もあるのであるが・・・)

だとすれば、できない人が勉強すべきは、ひたすら問題を解いて、自分の解法の幅を広げるしかない。そして、一つ一つをしっかり頭に叩き込むのである。

2013年8月17日土曜日

グラフを描く

例年、夏休み中に1年生には2次関数を指導することが多い。
言うまでもなく、2次関数は高校数学の土台となる単元で、ここでつまづくと、私立文系にまっしぐらというところなのである。

そこで、一にも二にも練習あるのみ、

まず平方完成をして、そしてグラフを描いて、

で生徒もグラフを描く。まあきれいなグラフを描く。

しかし何か違和感が・・・

どうも、目盛りを等間隔に描いてないのである。
例えば、-1と1との点が原点からの距離が違うのである。

2次関数の最大・最小を考え上では、横の長さは命なのに・・・

中には、学校でx軸を、定義域のみしか描かないグラフを習っていて、それしか描けないという生徒もいたりする。

まあ、中学であまりグラフを自分で描く機会がないから、仕方がないのであるが、
このまま、グラフを描けないままだと、必ず数Ⅱの図形と方程式でつまづき、そして積分の面積の計算でもグラフを描かずに立式を間違ってしまうのである。さらに、数Ⅲが必要な理系にとっては、グラフを描けないのは致命傷となる。

やはり、1年からしっかり指導していくしかない。

2013年8月15日木曜日

学校の数学の先生

3年生に数学を教えていて、時として、「えっこんなことわからないの?」とがくぜんとさせられることがある。
よくよく、きくと、ある学年で学校の○○先生のときの単元だという。
で、さらにきくと、そのときのもう片方の学校の先生がやたら厳しかったりする。

結局はこうなのである。厳しい先生の授業は真面目にきくし、課題も出されればちゃんとするので、
当然のようにわかるようになる。
ところが、「優しい」先生の授業だと、授業はあまりきかず、課題もあまりだしていないし、というか、
厳しい先生の方の課題ばかりしていて手が回らないのである。問題集もあまりしていない。当然できないというわけである。

んー高校生にもなって、いや高校生だからか、先生によって左右されるとは・・・

2013年8月13日火曜日

坊主憎けりゃ

1年の数学の授業から。
絶対値の説明をしていると、必ずといっていいほど、「これ、きらい」とか「これ、苦手」という声がきこえてくる。

いったんそう思い込むと、なかなか苦手意識はとれないようで、そうすると、普通の計算もできなくなる。まさに、「坊主憎けりゃ、袈裟まで憎い」である。

数学にはこの「坊主憎けりゃ・・・」がよくあって、
数学が嫌いになると、教えている先生まで憎くなってしまう。

もちろん、その逆もあって、私のような若くて、カッコイイイ先生だと、さして教える技術がなくても生徒は私の言うことをよく聞いてくれて、数学にも私のためにがんばってくれて、数学も好きになるのである。
(無論、「私のような」は冗談ですが・・・)

それにしても、この話をしたとき、「坊主憎けりゃ・・・」という言葉、今の子は知らないことにびっくりでした。別のクラスできいても知らなかった。

2013年8月11日日曜日

わからなくなりました

夏期講習すでに3ターム3日目。
私が授業をすると、たとえばベクトルの単元を教えると、
一通り終わったあとに、生徒の一言
「先生、授業を受けて、ベクトルわからなくなりました」

最初は一生懸命教えたあげくの、この言葉にへこむこともありましたが、
今はむしろ、この一言を目標にしています。

それは、わからなくなりましたではなく、実はわかってなかったということなのです。
それを、気づかせることが私の役目だからです。
まあ、傷口に塩を塗るようなものなのですが、勉強にはこれが必須です。

最近の子は、打たれ弱いのか、自分がわからないことを認めたくないし、人に指摘をされたくない。
特に、私立高校の生徒にこういう生徒が多いように思えます。
だから、それを上から指摘されるといやなようです。
だからこそ、それを指摘されない映像授業が受けるのでしょう。

けど、それでは成績向上は望むべくない。だから、私は相変わらず「わからなくなる」授業を続けるのです。

2013年8月10日土曜日

夏休みの宿題3

某高校の夏休みの数学の宿題は、毎年恒例の黄色チャートから1学期の復習になる問題をセレクションして、解かせている。

ここ数年はチャートも専用ノートがあって、直接書き込む形式になっている。で、今年になって気づいたのであるが、黄色チャートには基本例題と少し難度の高い重要問題とさらに難しいExerciseがあるが、今回配布されているノートは基本例題およびその下のpracticeのみ掲載されているのである。こんなんあるなんて、知らんかった。ちょっと勉強不足・・・

ところで、生徒は宿題に取り組む際に、自分でやってみて、わからなかったら、解答をみて、解答を写す。やってみて間違っていたら、赤で正しい答えを写して、それでおしまい。で、終わってしまえば、テスト前に少しだけ見返しておしまい。これじゃあ、点数取れるわけない。こんなことしているから、いつまでたっても数学の点数が上がらない。こんなことしているから、私立高校に入学する。

これだけの内容をやっていれば、1学期の復習は万全なのに、先生の意図の半分も理解していないのであろう。どうしても、理解より提出が目的になっている。とても残念。

こんなことだから、塾へ受ける必要もない夏期講習に大枚はたくことになる。
こんなことだから、さして効果のないような映像の授業にも大枚をはたくことになる。

なんともなげかわしい・・・

2013年8月7日水曜日

夏期合宿3日目


3日目ともなると、生徒の疲れもピークに達していますが、今のところ脱落者もなく、
食事の時間にはしっかり食べています。
あと1日がんばってほしいと思います。

2013年8月4日日曜日

夏期合宿

明日より、志向館恒例の夏期合宿です。
この中で、受験生には規則正しい生活を身につけてほしいと思います。
機会があれば、会場から発信したいと思います。