2017年3月10日金曜日

国立大前期試験結果

7日の金沢大の合格、8日の富山大の合格に引き続き、

昨日9日には、神戸、大阪、名古屋、東北の合格者の報告があり、

そして、本日10日はついに、京都の合格が出て、

最後の東京については、12時の合格発表なのに、16時過ぎに報告というサプライズで、50過ぎのオッサンが思わず動揺して涙ぐんだのはご愛嬌として、今年の前期も最高の形で締めくくってくれました。

私がかねてより、言っていた
「学校の勉強を完全消化すれば、合格できない大学はない」
ことを、体現してくれました。

激動と感動の1日でした。

なお、上記合格者のうち、神戸、大阪、名古屋、東北、京都、東京の各大学合格者は、決して、塾依存であったわけではなく、苦手な科目(と言ってもできるのですが…)を1ないし2講座を受講していた生徒でした。
(まあ、営利企業としての塾としてはありがたくはないのですが…)

どこかの塾や予備校のように、やたら難しい模試を強制して、受験に必要だからといって、やたら多くの受講を強要するような、「ぼったくり塾」に通わなくても、合格できるのです。

さらに、上記合格者のうち、金沢の2名、大阪、名古屋、東北、京都、東京の各合格者は、高校はばらばらなのですが、同一出身中学でした。それも、金沢市内の暗黙のうちに認められている優秀な中学校ではない、城北校から近い中学校なのです。

この地域で開校して以来25年、地域に密着してきた塾だからこそ、できた合格実績かなと。

あまりのうれしさに、少し浮かれすぎました。もうやめときましょう。





続金沢大学20172次試験数学について

前回、文系数学について書いたので、今度は理系の数学について。

大問1は複素数平面の単元で、方程式を解いて、それらの点を使って、一直線上であることを示す問題で、教科書レベルの問題。

大問2は図形と方程式の単元で、2曲線の交点の軌跡を求めさせる問題で、、文字計算が多いこと以外は、割と典型的な問題。ただし、定義域をしっかり考えられるかが少々難しい。

大問3は数Ⅲの微分積分の単元で、2曲線の概形および、その2曲線で囲まれた図形の面積を求める問題で、概形さえわかれば、容易。

大問4は数列の単元で、数学的帰納法による証明、漸化式、数列の極限。誘導が丁寧なので、それに乗れれば容易。

例年通り、数Ⅲに偏った出題であり、数Ⅲの内容をまんべんなく、標準的な問題の演習を積めば、誘導も丁寧なので、7割以上は獲得できる問題であった。

今年も富山大と比較しても、とりたてて難しいというわけではなそそうである。



2017年3月7日火曜日

2017金沢大学2次試験数学について

前回の富山大学に引き続き、今度は金沢大学の文系学部の数学を解いてみた。

出題単元は、数Ⅱの微分積分、図形と計量、整数がらみの証明問題とほぼ今年の富山大学の文系と一致しており、難易も比較しやすい。

全体的に文字計算が多いものの、誘導が丁寧であり、解法も典型的であり、方針のたてにくい問題も少なかったようである。

その意味では、富山の文系学部の問題より簡単であったともいえる。

数学の得意な文系であれば、全ての問題について最後まで解答を作成できる問題である。
したがって、数学が選択できる学部においては、国語よりは高得点を狙いやすかったともいえる。

学校で購入する受験用の問題集の標準レベルの問題をやりこみ、あとは過去問等で問題演習をすれば、十分に合格点のとれる入試問題である。
とりたてて、他には対策は不要であるし、ましてや”ぼったくり塾、予備校”の対策など不要であろう。

いよいよ、本日14:00、金沢大学の合格発表、館生の合格を祈る。

2017年3月6日月曜日

続続2017富山大学2次試験数学について

前回に引き続き、今回は文系学部の数学を。

例年、センターで失敗して、満点狙って、数学を選択して一発大逆転を考える受験生が多いのであるが、今年に限っては、そう考えて入試に臨んだ、受験生は初っ端で心折れたかもしれない。

これまで、私なりに、今年の富山大学の2次試験の数学を約8.3題解いてきたが、その中で一番難しいのではないかと思われる問題が、今回の文系学部の数学の第1問であった。

まず、パッと見、見慣れない証明問題、(2)では(1)をどうやって利用できるか見つけにくい。(某新聞に掲載されていた解答例はどうかと思うが…)
前回、前々回で理系の数学の問題をみてきたが、理系の問題と間違えたのでは?と思うような問題であった。

3題中最も易しいと思われる、第2問も少しひと工夫必要で、最後まで答えに至らない人もいたのではなかろうか。

そして第3問はというと、解法は割と典型問題なので、解けるには解けるであろうが、最後で絶対値の処理があまり見慣れないもので、完璧に正答に至る文系の受験生は数えるほどであろう。

「富山の数学は金沢の数学に比べ、基本的な問題も多く…」なんて、いう言葉はもはや数年前からは通用せず、もしも、そんなこと言う予備校があったら、問題研究してなさすぎ、そんな予備校行く価値ないですよ!

で、少々数学が得意であったとしても、慢心せずしっかり対策をして、入試に臨んでもらいたいものである。

ともあれ、2日後には、いよいよ合格発表。館生の合格を切に願うものである。

2017年3月4日土曜日

続富山大学2次試験数学について

前回、数学科を除く理工学部の問題を取り上げたので、今回は数学科の問題を取り上げる。

今年は、医薬学部と同一問題となって、少し話題になったようである。これまでも、一部共通問題はあったのであるが、まったく同一というのは、富山医薬大が富山大と合併して以来初めてのことである。

で内容はというと、今年は工学部との共通問題も多く、3題中およそ1.7題が共通問題であって、残りの1題も、工学部と比べても、決して難しいというわけではなく、計算だけみれば、むしろ簡単であった。

その意味で言えば、医薬学部の受験生にとっては、満点も十分に狙える問題というか、数学ではあまり差がつかなかったといえようか。いずれにしても、計算力勝負の問題ともいえる。

では、数学科の受験生にとってはどうであったか。過去の出題と比べても、とびぬけて難しかったわけでもなく、むしろ与しやすい問題が多かったとも言えて、高得点での争い、もしくはセンター勝負であったといえる。

それにしても、理工学部同様、計算結果だけみれば、指数対数の形が圧倒的に多く、すべての問題が、数Ⅲの微分積分からの出題であったのは、それはそれで偏っていると言わざるを得ない。