2017年12月16日土曜日

「予想」問題、「的中」

センター試験まで、1か月を切り、各学校でもマーク演習一色になっているようである。

さて、巷ではこの時期になると、「予想」とか「的中」なんて言葉が飛び交うようになる。

一口に「予想問題」などと言うが、一体何の根拠があって「予想」しているのだろうか?
昨年、一昨年は出題がなかったから、今年は絶対に出る。などと言う。
そんなの、根拠でも何でもない。小学生にだってできる「予想」である。
それを「近年の出題傾向から考えて」なんて小難しいこと言って、「予想」する。
笑止千万である。

そもそも、それに踊らされる受験生も受験生である。もっと賢くなってほしい。大体が一つくらい「的中」したところで、合否に影響を与えるものでもなかろうに。
ヤマなど張らず、地道に覚えるしかないのである。

そんなことだから、高額の予備校にまんまと搾取されるのである。

「的中」というのも、幅広く、出題しとけば、そりゃ一題ぐらいは的中もするわいな。
それも小学生だってできる的中方法である。
それを宣伝文句にする予備校はもはや「詐欺」レベルの宣伝文句である。

それでも、確信をもって根拠のある「予想」ができるのであれば、それは関係者からきくしかないのであって、それは不正のレベルであろう。
そうでない「予想」などは「妄想」以外の何物でない。

志向館の受験生向けの冬期講習では「予想」ではなく、これまでの出題された中から幅広く取り上げ、少しでも受験生の得点を上げるための講習です。もうクラスによっては定員に達していますが、ぜひ受講のご検討をお待ちしております。

2017年12月7日木曜日

不倫

少し前の話になるが、某予備校の某講師が元教え子との不倫を某週刊誌に取り上げられた。

こんな報道を目にするたびに、
これだから、いつまでたってもこの業界は成熟しないんだなと
同じ業界に身を置く端くれとして、ため息が出てしまう。

それはそれとして、某芸能人の不倫騒動以来、やたら取り上げられるようになったのであるが、本来不倫などという、極個人的な内容に何でこんな大騒ぎをするのか?

当事者同士にとって「不倫」なのであって、外野がしかも匿名の外野がとやかく言うことではないだろう。金沢弁で言えば

”だらんねえけ”

50歳過ぎての「不倫」。倫理的な側面は当事者にお任せするとして、元気で結構じゃないですか。という大らかの世論にならないのですかねえ…

なんて、言うと、「お前は不倫を肯定するのか」と無責任な匿名の外野から文句を言われそうですが、炎上上等、どうぞ好きに騒いでくれって感じ。ただし、騒ぐならちゃんと名乗って騒いでほしい。私は宮前龍彦です。

もっとも、炎上するほど、このブログも読まれていないか…

2017年11月20日月曜日

受験生として

志向館では定期的に生徒と面談をし、さまざまな悩みや要望をきいて、アドバイスを送る.
 
先日から高校2年生を対象に面談をしていると、
「受験勉強って何をしたらいいかわからない」
って話を、表現の違いはあれど、よくきく.

もちろん、1年時からの復習をすればいいのであるが、
あまりに膨大すぎて、何からすればよいのか途方にくれるらしい。

それに、学校の課題で一杯いっぱいでとてもとても…
というのが、素直な気持ちだろう。

それぞれの学力、進路によって、個々に指導するのであるが、
全般的なことを言うなら、

まずは学校中心が成功の近道であること。
1日の大半を学校で過ごすのであるから、学校の授業をおろそかにしては、
受験勉強以前の問題である。
ましてや、これからもっと塾や予備校、映像の予備校の授業に頼ろうなどいうのは
逆効果である。

そして、今進んでいる各教科の単元は学校の授業に集中して、しっかり消化し、
その上で、これまでの学校の教材を復習することを考えれば十分である。
それでも、さらにという方は、ぜひ志向館にご相談ください。

あくまでも学校優先の学習アドバイスをできるかと思います。

少なくとも、金沢の塾、予備校でこういうアドバイスができるのは、志向館だけかと自負しております。

2017年10月16日月曜日

数学ができるようになるには

「数学ができるようになるには」

私にとっては永遠の課題である。

1,2年の間は、学校の問題集を解き、わからないところはきいて、解法を理解し、覚える。そして、もう一度、解きなおす。

そして、受験学年となれば、センターの過去問にはじまり、個々の志望校の過去問を解き、わからない問題を一つ一つぶし、そして、やり直す。

これだけすれば、数学に関してはどこの大学だって、合格できる。そこだけは間違いない。

たかだか、答えがあらかじめ用意されているような高校数学。難しいこと考えるまでもないし、とりたてて、目新しいやり方があるわけでない。ひたすら慣れるしかないのである。

これまで、そうやって、何人もの数学の苦手な生徒を救ってきた。しかし、その反面、数学を捨てさせてきた生徒もいないわけでない。
どこに問題点があるのだろうか。

わからないところを質問するって言っても、
自分で解くのに精一杯な地元の大学生(たとえ、地元の医学部生であっても)に質問するしかないような塾、予備校では、独りよがりな解法を聞けるだけで、解決にはならないだろう。

やはり、ベテランの学校の先生に普遍的な解法を答えてもらうのが一番である。

もちろん志向館では、この道何十年というベテラン講師が控え、万全の体制で皆様を迎える準備をしている。(ちょっと宣伝)

それでも、まだ解決しない場合がある。

基本的な計算ができないのである。あるいは計算ミスがなくならないのである。
これまでも、何度も取り上げてきたし、いろいろ解決を試みるのであるが、いまだに根本的な解決方法はない。これも、学生に質問対応を委ねているような塾では解決はできないだろう。

小学校から10年以上の積み重ねであるから、そう簡単には治るものではない。練習するしかないのは間違いはない。ただ、受験に間に合わなければ、塾としては意味がない。

んー…

やはり、まだまだ解決方法を追求するしかないようである。

2017年9月25日月曜日

あせらず急げ

ずいぶん、長い間更新が滞っていました…

さて、秋口となり、いつも受験生に向かっていう言葉を一つ。

「あせらず急げ」

一見矛盾していると思われそうですが…

センターまであと4か月弱ともなり、夏に受験した模試の成績も戻ってきて、どうしても、自分の弱点も自覚せざるを得なくなり、あれも、これもやらなくてはとあせりがちとなります。

けれど、ただ、手広くやるだけで、作業に陥ってしまって、理解、定着というプロセスを経ない。これではどれだけやっても、成績が上がらない。

その意味で「あせるな」と言うわけです。

とは言うものの、時間は限られています。その意味では「急げ」というわけです。

じゃあ、睡眠時間を削ってでもしなくてはならないのか。

いやいや、この時期から睡眠時間を削るのは自殺行為です。これから、涼しくなり、睡眠不足からくる体調不良はもっと時間が削られます。

これからは生活のリズムをしっかり整えて、睡眠もしっかり確保して、なおかつ、焦らず急いで勉強するしかないのです。

そのためには、無駄な時間を徹底的に排除するしかない。

2017年7月21日金曜日

白鵬の通算勝ち星記録

朝日新聞より
「最強横綱を作るトレーニングは、スクワットからしこ、てっぽう、すり足など基本を軸に地道な基礎的な繰り返しを徹底する。実はこれが一番難しい。横綱のすごさは自己管理能力。横綱はお酒も本場所中は一切飲まない。ちょっとした辛抱、努力、我慢が、勝つ喜び、家族の幸せ、支援者が増えることなど、自分に返ってくることを知っている」

ベタな展開で申し訳ないが、

そっくりそのまま、受験生にこの言葉を贈りたい。

学校の課題

もうすぐ、夏休みに入り、各学校では夏休みの課題も出されているようです。

毎年、この時期には触れていることであるが、

どうせ課題をするなら、自分のためにしてもらいたい。
学校の先生だって、生徒の学力向上のために出しているのであって、決して、生徒をいじめ用なんて思ってはない。

そう思えば、ただ解答を写すいわゆる”写経”に陥らないはずである。
最近は、学校の方でもわかっているようで、
とある高校の課題の範囲のお知らせに

「解答解説に頼りきらないようにまずは自力で考えてみましょう!数学ができるがどうかの差は自分の力で解けるような取り組みを日頃からしているかどうかだと思います」

とあった。

まさしく、私の言わんとすることがここに集約されています。

志向館でも、この課題が自分のためにできるように、普段の授業でも、特別講習でも徹底的にお手伝いをしたいと思っています。

塾の都合だけで、講習や授業を取らせて、お金だけを巻き上げるような塾にはなりたくはないものである。






2017年6月19日月曜日

『応仁の乱』を読んで

中公新書、呉座勇一箸
新書で異例の売り上げということで、読んでみました。
中公新書ということで、少し身構えましたが、
そこは、仮にも史学科卒ですから、かつては中公新書はおろか岩波新書、果ては吉川弘文館の専門書まで読みこなした私ですから、すらすら読めるはず…
ところが、読んでも読んでも終わらない。しかも、「登場人物」の余りの多さに辟易もしながら、わずか300ページ足らずの本にずいぶん手間取りました。

それはともかくとして、内容はというと、「畿内の火薬庫」である大和の興福寺の経覚と尋尊の目からみた、応仁の乱の原因、経過、結果を描きながら、応仁の乱の再評価を試みている。

高校日本史からみれば、奈良時代以降歴史の舞台に登らない奈良を中心に、応仁の乱をとらえていることが新鮮であるのと、関ヶ原の戦いのように対立関係が明快でない応仁の乱の人間関係を事細かに論じている点で、日本史の得意な高校生には興味深く読めるのでなないだろうか。

Minamoto no Yoritomo.jpgなお、尋尊といえば、「大乗院寺社雑事記」の著者であり、高校の日本史では山城の国一揆の史料として教科書にも取り上げられています。

ところで、今回改めて日本史の高校の教科書をみたのであるが、人物の肖像画、人物の写真がほぼ消えたことに、いまさらながらびっくり、我々世代にとってはなじみ深い、右の源頼朝や足利尊氏の肖像画についてはずいぶん前から指摘があって、教科書から消えているとのこと。だからと言って、何から何まで消えなくても、やはり人物は顔がないとその時代のイメージがわかないというか、
覚えにくいとは思う。誰と特定はしないまでも、その時代の
人物のイメージとして、教科書に登場させてほしいものである。

2017年6月5日月曜日

中日荒木選手の2000本安打

中日の荒木選手が2000本安打を達成した。
同球団で言えば、”ミスタードラゴンズ”と呼ばれた立浪選手のようなスターとは言えない、どちらかと言えば”守備の人”というイメージ。

本人の話、かつての落合監督の話、”アライバ”時代の相方、井端選手の話、読んで感動。

自分の能力をよく知ったうえで、いいところはしっかり伸ばすため、そして弱点を克服するために、ともかく練習を続けた結果の2000本安打。

そして、やはり落合元監督の話に特に感動。
「俺が目指したのは相手に点をやらない野球。いつ出るかわからない本塁打より、試合中に1点を防いでくれる守備のほうが、どれだけ計算できたことか。打てなくても勝つ。そういう野球をするために、荒木は不可欠な選手だったんだ」

そのまま勉強にも通ずる話。たまたま解ける難問で得点するより、”ケアレスミス”による失点を防ぐ方が、受験にも成功するというもの。もちろん、社会に出れば、ミスなく仕事をこなすことは、社会人の大前提であることは言うまでもない。

「文武両道」という言葉

「文武両道」という言葉をよくきく。

高校の特徴に、あるいはスポーツの大会でたまたま上位に進出した生徒の学校が進学校であった場合に。

「文武両道」という言葉、語源を調べるとかなり昔にさかのぼるらしい。ただ、日本では何といっても江戸時代の武士に対する言葉がメインであろう。「武道」なのだから。

その江戸時代から150年経過しても、「文武両道」とは違和感を感じるのは私だけだろうか?文はともかく、部活動=武というのがどうもしっくりこない。それに、たかが高校の勉強や部活に「道」というもの・・・
「文部両立」ぐらいでいいと思うのだが。

ある部活動で、たまたま大会にもレギュラーとして出場していて、そこそこ大会での成績もよく、しかも学校の勉強も手をぬかず、最終的には余裕で地元の国立大学を合格する。
そんな、生徒がどこの部活でも一人ぐらいいて、そういう人をして「文武両道」ともてはやされる。そして、後輩にもそれを強要する。

しかし、そういう「文武両道」を実践した生徒も、もしももう少し勉強に手を抜いていたら、部活動の方でもっといい成績を修めていたかもしれない。あるいは、部活動にもう少し手を抜いていたら、別の大学に行っていたかもしれない。要は、どちらかを少しづつ犠牲にしながら、どこかで折り合いをつけながらの「文武両道」でなかったのか。

「個性尊重」の時代。もっとどちらかに振れてもいいのではないだろうか。
「両立」≒「妥協」なのだから。

ともあれ、高校3年生にとって、今日からいよいよ受験勉強の本格開始という生徒も多い。第一志望校の合格目指してがんばってもらいたい。志向館でも個々の生徒とい学校との両立(≠妥協)を目指して、志望校合格までの道筋を話し合っています。また、現在2週間無料体験も募集中です。部活動で「妥協」していた勉強を一気に取り戻したい受験生をお待ちしております。



2017年5月3日水曜日

星稜高校2年生の学年集会の資料より

勉強のできる子とできない子の特性を比較した表が共感したので、取り上げる。

「成績が上がらない子の習慣」「伸びない子の習慣」
の中で取り上げられる特性として、

あいさつができない。
姿勢が悪い
できないのは親のせい、学校のせい、先生のせい
机のまわりが汚い
「自分より下の人」と比べて安心する
時間に遅刻する
プリントをぐちゃぐちゃにする
テストの日程がわからない

などとあげている。

まさしくその通り。
そして、中学生を見ていて、こういう生徒が星稜高校に行っているのも現実…

2017年4月20日木曜日

青チャートの罠

チャート式「基礎からの数学~」シリーズ
言うまでもなく、数学の参考書では一番有名かつ使われているものでしょう。
そして、数学の勉強方法といえば、必ず取り上げられる参考書でしょう。
問題の網羅度、解法の適切さ、難易のバランス、いずれも他の類書を凌駕していることは万人が認めるところでしょう。

4月になって、心機一転、チャートを始める受験生も多いかと思います。
例題に取り組んで、わからなければ、丁寧に解説を読んで、ノートに記入する。
しかも、人によっては、ご丁寧にこの参考書の売りである「チャート」の内容までノートに写す。で、意外と早く1冊を仕上げている。よしがんばった、これで、模試も大丈夫と、自信満々で受ける。ところが、あまり点数は前と変わっていない…

これまで、何人のこんな受験生に出会ってきたことか・・・

なぜ?

簡単なことです。それは、例題を写すという作業に陥っているから。考えない。計算しない。それでは数学はできるようにはならない。

ただ、やたら手だけは使うから、すごく勉強した気にだけはなるから、始末が悪い。



これが、「青チャートの罠」

ではどうすれぼよいか?

時間に余裕があるなら、例題をまず下の答えを見ず解いてみる。それでできたら、次の例題に進めばよい。できなかったら、解説を読んで、理解してから、今度は解説を見ずに最後の答えまで解く。それから、下の練習に取り組んでみる。それでも、できない問題については、チェックをしておいて、それから次に進む。その単元終了後に、もう一度、できなかった問題をもう一度解いてみる。あとはその繰り返し。

時間に余裕がなければ、先に下の練習に取り組み、できれば次に進むが、できない問題については、上の例題をみながら解いてみる。それで、解ければ次に進む。それでもできなければ、チェックをしておいて、あとで解く。

こんなやり方をしてたら、時間がかかって仕方がない。と言う人もいるかもしれない。しかし、苦手なものを克服するには時間をかかるもの。解答を写すほうが、よほど無駄な時間だと思うけど。大体、得意な人というのは、その科目に時間をかけているから得意なんであって、それを鑑みず効率のいい苦手克服なんて都合のいいことを考えるから、”ボッタクリ塾”にお金を巻き上げられるのですよ。

それから、このやり方をするためには、青チャートの本編も解答編も持ち歩くことになるが、それが重たくて・・・という人もいる。そういう人は受験勉強以前に何百グラム余分に持てるだけの腕力を鍛えてください。(て言うかそんなことを言うような人に受験指導なんてしたくない)

そういう人のために、一言、言っておくと、私の経験上、某私立高校では、学校に通うときの荷物の重さと成績は比例するようです。







2017年4月10日月曜日

予備校保護者ガイダンス

先日4月8日、予備校の保護者ガイダンスを実施しました。
多くの保護者の方にご参加いただき感謝です。

その中でもお話をしましたが、やはり精神面、生活面といった、受験でも基本となる事項については、保護者の方のご協力を得ないとどうしようもない。

というよりは、志望校への合否自体もわれわれにできることは限られたことでしかない。
ぜひ、保護者とともに歩む1年にしたいと思っております。

そして、今年は生徒の第一志望校にこだわり、その合格に向かって全力を尽くすという、予備校本来の目的に戻って、努力したいと思っております。

2017年3月10日金曜日

国立大前期試験結果

7日の金沢大の合格、8日の富山大の合格に引き続き、

昨日9日には、神戸、大阪、名古屋、東北の合格者の報告があり、

そして、本日10日はついに、京都の合格が出て、

最後の東京については、12時の合格発表なのに、16時過ぎに報告というサプライズで、50過ぎのオッサンが思わず動揺して涙ぐんだのはご愛嬌として、今年の前期も最高の形で締めくくってくれました。

私がかねてより、言っていた
「学校の勉強を完全消化すれば、合格できない大学はない」
ことを、体現してくれました。

激動と感動の1日でした。

なお、上記合格者のうち、神戸、大阪、名古屋、東北、京都、東京の各大学合格者は、決して、塾依存であったわけではなく、苦手な科目(と言ってもできるのですが…)を1ないし2講座を受講していた生徒でした。
(まあ、営利企業としての塾としてはありがたくはないのですが…)

どこかの塾や予備校のように、やたら難しい模試を強制して、受験に必要だからといって、やたら多くの受講を強要するような、「ぼったくり塾」に通わなくても、合格できるのです。

さらに、上記合格者のうち、金沢の2名、大阪、名古屋、東北、京都、東京の各合格者は、高校はばらばらなのですが、同一出身中学でした。それも、金沢市内の暗黙のうちに認められている優秀な中学校ではない、城北校から近い中学校なのです。

この地域で開校して以来25年、地域に密着してきた塾だからこそ、できた合格実績かなと。

あまりのうれしさに、少し浮かれすぎました。もうやめときましょう。





続金沢大学20172次試験数学について

前回、文系数学について書いたので、今度は理系の数学について。

大問1は複素数平面の単元で、方程式を解いて、それらの点を使って、一直線上であることを示す問題で、教科書レベルの問題。

大問2は図形と方程式の単元で、2曲線の交点の軌跡を求めさせる問題で、、文字計算が多いこと以外は、割と典型的な問題。ただし、定義域をしっかり考えられるかが少々難しい。

大問3は数Ⅲの微分積分の単元で、2曲線の概形および、その2曲線で囲まれた図形の面積を求める問題で、概形さえわかれば、容易。

大問4は数列の単元で、数学的帰納法による証明、漸化式、数列の極限。誘導が丁寧なので、それに乗れれば容易。

例年通り、数Ⅲに偏った出題であり、数Ⅲの内容をまんべんなく、標準的な問題の演習を積めば、誘導も丁寧なので、7割以上は獲得できる問題であった。

今年も富山大と比較しても、とりたてて難しいというわけではなそそうである。



2017年3月7日火曜日

2017金沢大学2次試験数学について

前回の富山大学に引き続き、今度は金沢大学の文系学部の数学を解いてみた。

出題単元は、数Ⅱの微分積分、図形と計量、整数がらみの証明問題とほぼ今年の富山大学の文系と一致しており、難易も比較しやすい。

全体的に文字計算が多いものの、誘導が丁寧であり、解法も典型的であり、方針のたてにくい問題も少なかったようである。

その意味では、富山の文系学部の問題より簡単であったともいえる。

数学の得意な文系であれば、全ての問題について最後まで解答を作成できる問題である。
したがって、数学が選択できる学部においては、国語よりは高得点を狙いやすかったともいえる。

学校で購入する受験用の問題集の標準レベルの問題をやりこみ、あとは過去問等で問題演習をすれば、十分に合格点のとれる入試問題である。
とりたてて、他には対策は不要であるし、ましてや”ぼったくり塾、予備校”の対策など不要であろう。

いよいよ、本日14:00、金沢大学の合格発表、館生の合格を祈る。

2017年3月6日月曜日

続続2017富山大学2次試験数学について

前回に引き続き、今回は文系学部の数学を。

例年、センターで失敗して、満点狙って、数学を選択して一発大逆転を考える受験生が多いのであるが、今年に限っては、そう考えて入試に臨んだ、受験生は初っ端で心折れたかもしれない。

これまで、私なりに、今年の富山大学の2次試験の数学を約8.3題解いてきたが、その中で一番難しいのではないかと思われる問題が、今回の文系学部の数学の第1問であった。

まず、パッと見、見慣れない証明問題、(2)では(1)をどうやって利用できるか見つけにくい。(某新聞に掲載されていた解答例はどうかと思うが…)
前回、前々回で理系の数学の問題をみてきたが、理系の問題と間違えたのでは?と思うような問題であった。

3題中最も易しいと思われる、第2問も少しひと工夫必要で、最後まで答えに至らない人もいたのではなかろうか。

そして第3問はというと、解法は割と典型問題なので、解けるには解けるであろうが、最後で絶対値の処理があまり見慣れないもので、完璧に正答に至る文系の受験生は数えるほどであろう。

「富山の数学は金沢の数学に比べ、基本的な問題も多く…」なんて、いう言葉はもはや数年前からは通用せず、もしも、そんなこと言う予備校があったら、問題研究してなさすぎ、そんな予備校行く価値ないですよ!

で、少々数学が得意であったとしても、慢心せずしっかり対策をして、入試に臨んでもらいたいものである。

ともあれ、2日後には、いよいよ合格発表。館生の合格を切に願うものである。

2017年3月4日土曜日

続富山大学2次試験数学について

前回、数学科を除く理工学部の問題を取り上げたので、今回は数学科の問題を取り上げる。

今年は、医薬学部と同一問題となって、少し話題になったようである。これまでも、一部共通問題はあったのであるが、まったく同一というのは、富山医薬大が富山大と合併して以来初めてのことである。

で内容はというと、今年は工学部との共通問題も多く、3題中およそ1.7題が共通問題であって、残りの1題も、工学部と比べても、決して難しいというわけではなく、計算だけみれば、むしろ簡単であった。

その意味で言えば、医薬学部の受験生にとっては、満点も十分に狙える問題というか、数学ではあまり差がつかなかったといえようか。いずれにしても、計算力勝負の問題ともいえる。

では、数学科の受験生にとってはどうであったか。過去の出題と比べても、とびぬけて難しかったわけでもなく、むしろ与しやすい問題が多かったとも言えて、高得点での争い、もしくはセンター勝負であったといえる。

それにしても、理工学部同様、計算結果だけみれば、指数対数の形が圧倒的に多く、すべての問題が、数Ⅲの微分積分からの出題であったのは、それはそれで偏っていると言わざるを得ない。

2017年2月27日月曜日

2017年富山大学二次試験数学について

いつになく、早く今年の入試を解く機会があったので、一言だけ。
上の数値は、今回の富山大学の理工学部(数学科を除く)での数学の大問3つの各々の最後の問題の解答である。(大問1は1題のみ)
3(5)はともかくとして、これらの結果が出て、自信をもって解答とできた生徒がどれだけいたことか?
3(5)にしても、下の計算経過を経ての答えである。

私は2次試験対策では、難問には2通りあり、計算力を問う問題と発想力を問う問題があると指導してきましたが、まさしく前者に該当する問題であった。

ただ、いずれの問題も標準的な手順、解法の組み合わせで解ける問題ばかりで、一般的には高校の学習内容を踏まえた基本ないしは標準的な問題という問題評になるのであろうが、計算だけ考えれば、決して基本とは言えないであろう。

富山大学を受験する学力層で最後までしっかり解ききれたかどうか極めて心配なところ。

理系である以上、将来、機械の方面であれば、設計が1ミリでもずれれば大事故につながりかねないし、情報系であれば、プログラミングにおいて、1文字でも違えば、バグにより世の中をパニックに陥れることにもなりかねない。したがって、大学受験の数学ごときで、計算ミスするような工学部生は不要ということなのであろうか。

そう意味では、しっかりふるいが効いていて、良問といえるのかもしれない.

現1,2年生の高校生は、日ごろから計算ミスを単なるケアレスミスと捉えず、”シリアスミス”と捉え、徹底的になくしてほしいものである。

余計な話

それにしても、計算結果がすべて指数対数関数にかかわるとはそれはそれで偏っていると思われるが…

2017年2月20日月曜日

国公立大学2次試験

ついに、来週末、国公立大の2次試験となる。

志向館の数学科では、本年も個人ごとに受験校の過去問のうち、赤本に掲載されていない以前の問題、解説を用意して提供している。これにより、過去10年(大学によっては12,3年)の演習が可能になった。2次試験の対策として、理想に一歩近づいたと自負している。

他の誰よりも過去問演習に取り組んだのであれば、あとは本番で、これまで通りの実力が発揮できれば、合格間違いなしである。

数学に関しては、
誰もできなような問題に時間をかけすぎず、
みんなができる問題にじっくり取り組み、計算ミスに気をつけて、
途中計算もしっかり答案に書きこむこと。

これで合格です。

志向館生の健闘を祈る。

2017年2月13日月曜日

人を叱る4つの心得

先日、ラグビーの平尾誠二さんをしのぶ「感謝のつどい」で、山中伸弥教授の弔辞に、生前平尾さんが言っていたという「人を叱る4つの心得」が触れられていた。

1 プレーは叱っても人格は責めない

2 あとで必ずフォローする

3 他人と比較しない

4 長時間叱らない

自分はどうかと考えると…
お恥ずかしい限りで…

反省、反省

2017年2月9日木曜日

ある生徒の一言

「課題ばっかりだしやがって」

「課題さえ出せば、成績が上がるって勘違いしている。」

「これだから、田舎の私立はだめなんだよ」

ある意味、正論過ぎて、爆笑してしまった・・・


2017年1月30日月曜日

全豪オープン

フェデラー「ラファ(ナダル)を祝福したい。去年は怪我もあったから、素晴らしいカムバックだった。ラファが準優勝できたことは、僕もとても嬉しい」

フェデラー「テニスは引き分けがないから、とても厳しいスポーツ。もし引き分けがあるなら、君(ナダル)と分かち合っても良いと感じられた試合だった」

ナダル「また、この会場に戻ってきたいと思う。準優勝トロフィーも素晴らしいけど、是非あっち(優勝トロフィー)を手にしたいと思う。ロジャー(フェデラー)の方が僕より一枚上だった。またトップに返り咲きたい。今後も努力を続ける。また会いましょう。ありがとう」

これから受験に立ち向かう受験生にぜひ送りたい言葉である。

2017年1月23日月曜日

金沢神社学業成就祈願

館生の志望校合格を祈願しました。
毎年思うことですが、全員志望校合格を祈っているのですが、
残念なことに実現ができない。
規模の小さなうちは、それが実現できても、
ある程度の規模になると、実現が難しくなるジレンマに
毎年悩まされる。
理想を追えばきりはないが、
理想は追い続けたい。

2017年1月21日土曜日

センター試験が終わって

センター試験が終わり、自己採点の結果も返却され、得点調整はないことも告知され、いよいよ、国公立出願となった。

今年も悲喜こもごもの結果であった。私は先にセンター終わっても「慰めんよ」と言ってあったのか、私の前で涙を見せる生徒はいなかった。いや、センターではないが、私立の問題が解けないと弱音を吐いた生徒はいたか・・・

ともあれ、センターですべてを決する、センター利用の私立専願という生徒はまずいないわけで、センター終了しても、何も終わっていないわけで、前を向いて次のステップに進めるしかない。

大体、センターセンターって、マスコミもわれわれ業界も騒ぎすぎなんだろう。

たぶん毎年言っていることであるが、

迷う暇があったら勉強せよ。

である。