2022年9月14日水曜日

霊感商法

 先日の朝日新聞に、「霊感商法 トリック知り防いで」という内容の記事があった。

安部元首相が殺されてから、図らずも注目を浴びることことになった、旧統一教会による霊感商法。そういう意味では、容疑者の目的は果たされたのかもしれません。

霊感商法のトリックのポイントは「ハズレ」のない状態を作り出すこと。つまり、買った人にいいことがあれば、やはりその品物のおかげと思わせ、悪いことがあっても、その品物をもっていたからこそ、その程度で済んだと思わせることであるとのこと。

では、防ぐには、まずはトリックを知ることと、相談相手をもつことだそうです。

予備校生にとっては、来春に入学する大学生活。大学もにも、○○研究会などという名称の宗教サークルが少なくはない。最初は、授業のとり方を教えてあげると言って親しげに近づいてきて、やがて、宗教活動と無関係なイベントに参加してもらって、警戒心をなくしたうえで、施設に缶詰状態にして、洗脳され、次は後輩を誘う側に立っているという話はよくきく話です。

初めての一人暮らし、初めての大学生活での不安につけこむ宗教サークル、ぜひ気をつけてもらいたいものです。

翻って、幅広く我々の業界でも、かつては、教材販売業という不安商法が幅を利かせた時代もあった。それが今や姿をかえ、学校の成績や受験に対する親の不安につけこみ、高額の授業料を取る塾や予備校も少なくない。志向館でも、提供する授業が「壺」になってはいないか、常に自省していたい。