2011年1月26日水曜日

センター試験数学問題分析ⅡBその1

前回のⅠAに引き続きⅡBの分析を。ⅠAのときに指摘した誘導の丁寧さがⅡBは際立っている。割と典型問題(普通に練習を積んでいる人なら見たことある問題)を段階を踏んできいてくる問題が多い。問題の形式、出題単元は例年通りである。それでは、個々の問題をみていこう。
第1問〔1〕は三角関数。三角関数の最大最小問題で、加法定理を利用して与式を2次関数に帰着させ、合成を利用して定義域を求めさせる問題で、まともに練習していれば必ず出会う問題で、しかも丁寧な誘導がついていて容易。ただし、θの範囲が負から0までだったので、戸惑う人もいたかもしれない。
1問〔2〕は指数・対数関数。前半部分の不等式は底の変換公式を利用して2次不等式に帰着させる問題で基本的。後半の不等式はまともに解こうとするとはまってしまう。配点4点だからとりあえず後回しが正解だったかもしれない。ただし、日ごろから概数を意識していれば簡単に解けたであろう。
2問は微分・積分。例年出題されていた、とってつけたような図形と方程式の融合は今回はなく、微分積分単独であった。放物線と接線の間の面積がメインであるが、センターでは頻出問題であることに加え、これまた丁寧な誘導がついていて、しかも塾の平常授業、冬期講習でさんざん強調していたように、-1/61/12の公式じゃなく、( )の2乗の積分(簡単な合成関数の積分)のほうがセンターでは活躍する。と言っていた通りであった。(少々自己満)これを知らないと、計算に少し苦労したかもしれない。後半は3次関数の最大・最小でこれも計算以外は容易(ここでの配点14点はおいしい)

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