2013年5月22日水曜日

復習が大切

生徒が数学の問題を解いている。
手が止まっている。
少しずつヒントを出しながら、解かせる。
何とか、解けた。
そして、生徒が一言。
「わかったけど、一人じゃできない」

何度、こんな場面を繰り返してきたことか。

「覚えるくらいに復習して、次でてきたときに解けるように覚えるしかない」
と何度となく言ってきた。
しかし、しばらくすると、また同じ生徒が同じような質問を持ってくる。
あるいは、同じような問題が模試であっても解けていない。

一体、私は何を教えているのだろう。と自己嫌悪に陥る瞬間である。

見たことのないような問題を、まったくの自力で解けるような人はそうそういるものではない。
たとえ、難関国立大に合格できるような生徒でも、何とか国立に滑り込めるぐらいの生徒でも、実は、初めて見る問題に対する、わからない問題というのには、大差はない。

違うのは、次同じような問題が出てきたときに、解けるように、しっかり理解し、覚えているかどうかだけの差なのである。

当たり前といえば当たり前のことであるが、このことが大きな差になるのである。

受験生といえど、学校で与えられた(買わされた?)問題集を、解いてみて、わからないことをはっきりさせて、授業に臨み、しっかり復習する。その積み重ねが、志望校合格への一番の近道なのである。これも、本ブログで繰り返してきた。

そこにどう塾が関わっていくのが、生徒にとって一番よいのか?いつも自問しながら、試行錯誤をくり返してきた。

いまだに、「数学はひらめきだ」などとのたまうような天才的な夢見る予備校講師ではダメだし、
学校の授業を無視して、塾の都合で、ひたすら予習を勧めるような塾でもダメだし、
パフォーマンスだけの映像授業しか見せないよう塾でもダメだし、
質問をアルバイトの大学生に任せるような塾でもダメでしょう。

少しずつ、答えは見えてはきているが、まだまだ発展途上ってところ。
今年の受験生に間に合うように、また熟考したい。


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