2016年10月24日月曜日

今さらながら、数学のセンター追試について

ずっと、忘れていて、今さらながら、今年のセンター数学の追試解きましので、覚えのために少し触れてみたい。

ⅠAは若干大問の最後に難しい設問があるものの、それ以外はそれほどでもなく、例年通りの難度であったかと。

問題なのはⅡBで、仮にこれが本試だったら、2013年のⅠAと同様で、受験の世界ではパニックが起きたであろうレベルである。

よく生徒の中にはセンター過去問の演習をしていて、できないと、これ追試だから仕方がないというように言い訳する者も少なくはないが、私は「追試だから難しいということはない」と日ごろから指導している。

ところが、今回に限っては前言撤回です。

まず、最初の指数対数から変形しにくく、第1問の後半は三角関数でなく、図形方程式。最初にみんなの苦手な軌跡の問題がある。(と言っても教科書の例題レベルではあるのだが)

次に第2問は微分積分であるが、最初に図形の問題があり、こういうのは結構受験生が苦手で、しかもこの数値を正しく出さないと、最後まで引っかかるという、問題である。

第3問の数列は格子点の問題で、国公立の2次試験ではよく出題される問題ではあるが、単に数えるだけではなく、数列の和を利用した問題は、センター対策しか数学の勉強をしてこなかった生徒にはきつかったであろう。

第4問のベクトルは正八角形を題材とした問題で、正六角形ならよく見ていたであろうが、正八角形はとっつきにくかったであろう。(これまでの私の経験では、半数ぐらいの生徒が正八角形を正しく描けないが、)正しい図形を描いて、直観的に、図形的に解ければ、しかも選択肢もあって、できないわけではないが、真面目に考えたら、かなり難しい。

このセットを60分で解いて、8割以上とれる人は、理系でもかなり数学のできる人でしょう。

センター前に、もう一度気合を入れなおしたい生徒(直前はやめた方がいい、心折れてしまいます)

もしくは、数学ができると勘違いをしている生徒の鼻っ柱を折らせたい塾や予備校の先生には
おすすめのセットかもしれません。

とは言うものの、今後こういう問題が出題されないとも限りませんので、演習には利用してほしい問題です。

ところで、センターの対策の勉強として、過去問を解かずに参考書等の勉強だけで終わる人、もしくは、2次試験対策していれば、センター対策など不要という人がいますが、大きな間違いです。
まず、何よりセンターの過去問の演習です。それも、本来なら、3年の今頃からではなく、もう少し前、3年になったぐらいのころからすべきでしょう。

そこで、志向館では、2年の冬期講習で、例年数学ⅠAのセンターの過去問等を取り上げて、演習、解説を行います。ぜひ早めに対策をお勧めします。

0 件のコメント:

コメントを投稿