2011年4月16日土曜日

『反貧困の勉強法』より(その3)

少し長いが引用させていただくと「かつて、日本人は世界一賢いといわれたのは、受験競争があったからだと私は思っている。少なくとも、受験競争があったおかげで日本人の学力レベルは支えられてきた。それがなくなったとたん、日本人の「バカ化」が、雪崩を打つように起こってしまった。ろくに勉強もせずAO入試や推薦入試で大学生になる人や、名前を書くだけで合格するような大学に入る人は、そうでなくても、すでにアジアで最低レベルになった学力のさらに「下半分」の人たちである。効率的に勉強するノウハウを身につけていないから、社会に出て必要とされるいい意味での「要領のよさ」もなければ、競争をろくに経験していないから、「負けん気」や「リベンジ」にも欠けている。現在のような競争社会では、残念ながら、こういう人たちは必要とされない。職業の選択肢は非常に狭くなるし、・・・中略・・・成功したいと思うなら、あるいは貧困に陥りたくないと思うなら、若いうちからきちんと勉強し、競争を経験しておかなければならないのだ」

これが、この本の主題であり、この著者の思想であるようです。ずいぶんと極端な物言いだとは思うのですが、著者は、灘から東大という超エリートの道を歩み、学歴の正の部分をいやというほど味わった方なんでしょう。

ただ、私の乏しい経験をもってしても、同感です。勉強以外で勝負するものがない人は、勉強しなくちゃしゃーない。ましてや、1年の猶予を親のおかげでもらっている予備校生ならなおさらでしょう。さあー学歴社会の大海原に出帆だ。

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