2013年12月13日金曜日

定期テストの結果

受験生は、あとわずかに迫ったセンターに向けて、ラストスパートといったところですが、
1,2年生にとっても、定期試験が終わり、結果もかえってきて、さらに11月の進研模試の成績表も返却され、いろいろ今後の勉強方針を考えねばならない時期です。

前回の定期テストで、やればやるほど、テストの成績が下がる子がいて、本人はもちろんですが、私自身も自信喪失して、数学教える才能ないのではとまで、考えていたのですが、何とか今回で少し持ち直し、少し安心しました。もちろん安心できる点数ではないのですが、やったことが確実に点に結びついていた点でほっとしました。

これから、さらに飛躍させねばなるまい。次の手立てを考えねば。

2013年12月2日月曜日

続 不惑を過ぎても惑ってばかり

生徒からの質問に答えると、たまには生徒から「お褒めのことば」をいただく。お世辞込みで、
「先生、頭いい」と
そして、いつも「わしが頭いいのではなく、お前が・・・」と切り返す。

大体、この歳で、高校生より「頭がいい」わけがない。発想の柔軟さ、記憶力、どの面をとっても、確実に衰えを実感している。

もちろん、それで諦めていたら、この仕事はできないのであって、若い頭脳に唯一対抗できるのが、「経験」であって、ともかくいろいろな入試問題を解きまくっている。だからこそ、生徒からの質問にも大概、すぐに対応できるのである。言ってみれば、「知識」の切り売りをしているに過ぎない。

で、これまでは、生徒にも同程度とは言わないまでも、若い頭脳に経験を加えれば、間違いなく、どんな問題でも対応できると信じて、ともかく解きまくれと指導してきて、実際にみるみる効果が上がった生徒も多かった。

例えば、センター数学に限って言えば、過去10年分の問題をしっかりこなせば、確実に8割を超えるのは間違いない。ところが、受験生にとっては数学だけではないし、学校の問題集もあるし、そんな時間もとれない。

んーどうすればいいのだろうか?惑い続けるのであった。

2013年11月29日金曜日

志向館の質問体制

志向館では、高校生の全教科について専任講師がおり、どの教科についても質問に対応している。私自身も、自分の担当科目については、生徒の学力に応じた質問対応をしており、この体制は高校生の塾としては金沢市内では一番の充実ぶりであると自負している。もちろん、授業は映像、質問は学生バイトに丸投げのような塾などは足元にも及ばないだろう。

しかし、そういう体制がすべての生徒にとって、最良の環境であるのだろうか?わからないときにすぐ聞けて、すぐにわかるということが、必ずしも成績UPにつながっていないこともある。逆に生徒から考えるという動作を奪っていることになってはいまいか?やはり、さらに生徒個々に応じた質問対応が必要なのであろうか?あるいは他の手立てがあるのであろうか。

不惑をはるかに過ぎてはいても、惑ってばかり。天命を知るなど、夢のまた夢・・・

2013年11月24日日曜日

保護者懇談会2日目

本日は、志向館の保護者懇談会の2日目です。休日にもかかわらず、多くの保護者の方にお越しいただき感謝です。

保護者の方の貴重な声、お子様に対する思いを感じる懇談でした。来週から、より一層指導に力を入れていこうという気持ちにさせてくれました。

今日も、保護者の方のお話を拝聴できることを楽しみにしています。

2013年11月16日土曜日

立命館大学入試説明会

本日、志向館寺町校で立命館の入試説明会が実施されました。
こちらからの、質問責めにもいやな顔一つせずお答えいただきました。
印象的な話としては、
立命館は地元占有率の低い私立大学、すなわち全国区の大学であるということ。

一般入試枠をひろげ、推薦入試枠をせばめていること。やはり、推薦で入った人を追跡調査すると、大学での学習に障害がある学生が少なくないとのこと。最後までがんばる受験生がほしいとの
ことでした。

これは余談ですが、「八重の桜」の影響はあるそうです。そりゃ国営放送が一私立大学を宣伝するんだから・・・

2013年11月8日金曜日

『偏差値37なのに就職率9割の大学』

堀口英則 著 メディアファクトリー新書

この数年間で劇的に変化を遂げた星稜大学であるが、実は、もうかれこれ15年以上もの間、星稜高校の校門前でビラまきをしてきたのであるが、その向かいにある星稜大学の学生がこの5年前ぐらいから、ずいぶん華やかになったなあと、実感してきたのであるが、この本を読んで、なるほどと思わされた。10年前には1学年30人程度だった女子学生が2013年には265名と4割を占めるようになったということ。

以前、この著者の話を大学入試説明会で保護者を装って(と言っても、実際に当時は受験生の保護者だったのだが・・・)、聞いたことがあるが、自信に満ち溢れた話に、感銘したのであるが、ともすれば、大学内の職員と教員という乖離しがちな2つの集団をまとめあげ、大学全体を改革していったことに、勇気をもらいました。私もまだま頑張らねばと思いました。

ところで、本書の中で、内定できる学生、6つの特質が述べられていて、
①見た目が爽やかで、清潔感がある
②笑顔で挨拶ができる
③素直であること
④打たれ強い
⑤親世代と話すことに慣れている
⑥地頭の良さ
これらに、もっとも当てはまらないのは、予備校生かも・・・

2013年10月30日水曜日

塾業界

「厚生労働省は29日、2010年3月に大学を卒業して就職した人のうち、今年3月末までに離職した人の割合は前年同期比2・2ポイント増の31・0%だったと発表した。

 リーマン・ショックの影響を本格的に受けた就職難の世代で、同省は「就職環境が厳しく、志望通りの就職ができなかった人が比較的多かったことが、離職率の増加につながった」と分析している。

 発表によると、就職したのは前年同期より6万人以上少ない36万5500人。うち11万3390人が3年以内に離職した。

 産業別の離職率では、ホテルや飲食店などの「宿泊業、飲食サービス業」が51・0%と高く、学習塾などの「教育、学習支援業」は48・9%、クリーニングや遊園地などの「生活関連サービス業、娯楽業」も45・4%だった。同省は「新人を定着させる体制が弱い産業がある。新人育成をより意識するよう業界に働きかけたい」としている。」

若い人の教育への純粋な情熱に、利潤を追求しなければならない会社組織の学習塾が応えきれていないのでしょうか。
私がこの業界に入ってはや20年余、ずっと課題としてきたことです。教育への情熱を、会社経営と矛盾しないような環境づくりができないものでしょうか。

いや、難しいでしょうね。しかし・・・

2013年10月24日木曜日

数学の参考書

3年生もこの時期になると、さすがに数学のセンターの過去問に意識して取り組むようになり、そこで、単元によっては、あまりの難しさに驚き、基本からやらねばと思うようである。

理想を言えば、前回も触れた学校で今使っている問題集に取り組めばよいのだが、どうしても解説のない問題集はやりにくいらしく、必然的にチャート(もしくはニューアクションもしくはフォーカス)に走る。まあ、それはそれでいいのだが、やり方がまずい。現在のチャートは、2分冊になっていて、両方を持ち歩かず、例題の方だけ持ってきて、一生懸命、例題をするのである。で、わからないとどいうするのかというと、これまた一生懸命解説を写すのである。これじゃあ、勉強にはならない。単なる「書写」である。

理想的な使い方としては、例題ではなく、下のPracticeに取り組み、わからなければ、まずは例題を読んで、解いてみる。それでもわからなければ、解説を見るのである。その際でも、解説を横に置いて「書写」するのではなく、よく読んで、わかったらあとは見ずに自分で計算する。一通りの単元が終わったら、わからなかった問題にもう一度取り組むのである。(ニューアクションならもう一つの練習問題に取り組むのがベターである。)

そんな時間かけれない。って言うかもしれない。けど、考えてほしい、苦手分野を克服するのである。そんな時間をかけずに克服できるはずもない。というか、3年生にとっては、この時期に苦手をほっておいた方が問題なのである。はよ気づけよって感じ。

いずれにしても、いい参考書であることは間違いないわけで、くれぐれも使い方を誤らないように、そして誤った使い方をして、時間を無駄に使わないことである。

それから、各参考書には、レベル別に何種類かあって、身の丈にあった参考書を利用してほしい。どうも、私立の生徒は、背伸びしがちである。しかし、参考書・問題集に限っては、”大は小を兼ねる”ことはなく、”過ぎたるはなお及ばざるが如し”である。

2013年10月21日月曜日

2013年10月18日金曜日

学校の授業の予習

高校3年生はこの時期になると、数学の授業は文理ともに復習に入っている。
で、例年通り、詳しい解説のない、数研出版の問題集を使っている。それを、学校の授業では、生徒に予習で解かせて、黒板に書かせて、(あるいは手書きを生徒分印刷する学校もあるようだが)その後、先生が解説という授業をしているようだ。

そこで、自分が当たった問題を、わからないといって、私まで質問にくる。むろん、わからないながら自分なりの解答をつくって、その上で学校の先生にダメだししてもらったほうが、生徒のためにもいいのではと思うのだが、そこは、お金をいただいて、塾に来ているのだから、頼られれば答えないわけにはいかない。

まあ、それはいいとして、そこで、自分の当たった以外の問題はどうしているのかと聞くと、予習はおろか、問題すら読んでいない生徒が少なくない。で、授業中に一生懸命、板書の解説を写すだけなのである。んーこれじゃ数学苦手なのも無理はない。

だって、「むずかしいだもん」という。だったら、教科書、参考書調べればいいのにと言えば、「時間がない」とのたまう。

英語や国語はわずか10年前とは、ずいぶん教材も変わったし、売れ筋の出版社も変わっているが、それに比較すると、数学はなんだかんだいっても、圧倒的に数研出版が多い。これは、やはりいいものはいいということだろう、

そして、この問題集をしっかり予習して(要は頭を使えということである)、授業に臨めば、他には何もいらない。これができないから、塾や予備校に余計なお金を払うことになるのである。

まあ、映像授業が主体で、質問は大学生のアルバイトが対応しているような、まことに効率のいい塾・予備校は、そんなこと考えないというか、学校の問題集の対応などできるわけなく、ただひたすら、良きにつけ悪しきにつけ、映像授業をただひだすら勧め、受験生の保護者から搾取するのでしょう。

2013年10月11日金曜日

『現役東大生が教える!頭がよくなる七つの習慣』より その1

先日、たまたま寄ったコンビニで見つけたので・・・
それにしても、「東大」という言葉はインパクトがあるのでしょう。これが「金大生」が教える!じゃ売れないでしょうね。

で、その中から、

できる人は「やるための方法」をさがし出し、できない人は「やらないための言い訳」をさがし出すのです。

いやあこれは仕事にも通じる話で、実は常々われらが三木代表にも言われていることなのです。

どうしても、生徒の成績が伸びないとき、ついわれわれは生徒が勉強しないからと言い訳してしまう。じゃあ勉強させるにはどうすればいいのかと考えない。これじゃ塾は成り立たない。

深く反省。

大学入試改革

政府の教育再生実行会議(座長、鎌田薫・早稲田大総長)が、国公立大入試の2次試験から「1点刻みで採点する教科型ペーパー試験」を原則廃止する方向で検討することが分かった。同会議の大学入試改革原案では、1次試験で大学入試センター試験を基にした新テストを創設。結果を点数グループでランク分けして学力水準の目安とする考えだ。2次試験からペーパー試験を廃し、面接など「人物評価」を重視することで、各大学に抜本的な入試改革を強く促す狙いがある。実行する大学には補助金などで財政支援する方針だ。

うーん。かつて、人物重視、多角的な人物評価ということでAO入試がもてはやされたものの、結局大学教育になじめない学生を量産し、最近は国公立、私立ともに、AO入試、推薦入試縮小の方向なのに、また戻すのか・・・

もう少し、じっくり腰をすえた政策ができないのだろうか?
本来、大学入試は入学後その教育に耐えうる人物を選抜するための方法のはずである。それが、これまでの「知識偏重」の入試では選抜できなかったということなのであろうか。

さらに、教育政策というのは、結果は何十年後に現れるもの。「知識偏重」の入試をくぐってきた。今の大人(そして、この教育再生実行会議のメンバーも含むと思われるが)が失敗であったということなのであろうか。自らを否定するのだろうか。

あとで、調べてみると、このメンバーの一人である下村博文文科相は学習塾の出身らしい。その人が言うのなら、そうなのかなあとも思うが・・・

2013年10月9日水曜日

しょうもない話 その13

中学の平面図形の証明では、書きかたにまことに厳しく、
学校の先生によっては、たとえば三角形の合同条件で「三辺がそれぞれ等しい」の「それぞれ」が抜けただけで減点。「対応する辺はそれぞれ等しいので」という表現を必ず入れないといけないとか・・・

で、実際に高校に入って、図形の証明をすると、そこまで厳しく表現にこだわらなくてよくて、そのギャップにがくぜんとする生徒が多いようである。それが、トラウマになっているのか、3年になって数学の記述対策をしていると、そこまで書かなくてもいいのでは?という生徒続出である。

だから図形の証明がきらいな生徒が多いというわけではない。図形の証明が苦手な生徒というのは、まず問題文通りに図形が描けない。そして、結果から一歩前、二歩前を頭で読めない。

そういう生徒には、今、年寄りに人気のナンプレなどいいのでは?

2013年10月7日月曜日

300回

このブログの記事もついに300回。
自分の思い浮かぶことを書き散らして、
たまには放言もあり、削除要請にあったことも・・・

これからも、自分の思うところを、
他人に読ませるというよりは、(大したアクセス数もないようですし)
自分の思索のために、書き残し続けたい。

2013年10月2日水曜日

定期テスト真っ最中のときにふと思うこと

 現在定期テスト中の高校もあり、志向館でも定期テスト対策に忙しい毎日である。

私ぐらいのベテランになると、定期テストで何が重要なのか、何が出題されるかは、およその予想はたつ。(ちょっと、偉そうですね)

で、直前にその問題を解かせ、こちらとしては、万全を期したつもりが、思わぬ点数をとってくることがある。残念というか、親に申し訳ない気持ちでいっぱいになる。

それで、原因をさぐると、一つには、同じような問題がでても、数字や表現が変えられると、気づかない。次に、解けても計算ミスで最後まで解けない。三つ目に他の問題に時間をとられて、その問題を解く暇もなかった。

いずれにしても、練習不足なんだろうけど、
大切なことは、気持ちの持ち方で、「解けるかどうか」ではなく、それを超越して、「最後まで答えを出せるかどうか」という気持ちで練習をすべきなんだろう。

その差が、定期テストで8割以上をとる人と、そうでない人との差であろう。ひいては、それは金沢大学以下か以上かの差にもなるのであろう。

2013年9月30日月曜日

『国語教科書の闇』を読んで

新潮新書 川島幸希 著

高校教科書に『羅生門』(芥川龍之介)、『こころ』(夏目漱石)、『舞姫』(森鴎外)が定番化した過程と、その問題点を述べた本で、なかなか興味深く読ませてもらいました。
詳しい内容は、本書を読んでもらうとして、

確かに、この3作品は私が高校時代にも習っており、今も習っていることに懐かしさと同時に驚きを禁じえない。

この本の最後の方に述べられているが、「今の定番小説はどれもこれも暗い(例外は『富嶽百景』くらいか)。これでは生徒が教科書に啓発されて、別の小説を紐解くことなどい期待できない」これは大いに同感である。

生徒の中には、模試の小説で、「今回の小説は感動したわ、思わず読み込んでしもた」(といっても点数に結びつくかは別なのであるが)という程度の読書に対する興味はあるのである。
現在(といってもわれわれのころからも同様なのだが)の高校生の読書量の少なさを嘆く前に、もっと国語の教科書に様々な分野の小説を取り入れたらどいうであろうか。近代小説はもちろん入れなければならないだろうが、芥川賞をとるような小説ばかりでなく、直木賞、山本周五郎賞、江戸川乱歩賞、さらには本屋大賞をとるような小説も取り入れれば、少しは教科書をきっかけに本を読むようになるのでなかろうか。

そうは言っても、大学入試を考えれば、そんなことは言ってられない。そりゃわかってますがね・・・

しょうもない話 その10


2013年9月26日木曜日

しょうもない話 その9

こんな話,金沢大学の学生をアルバイトに使っているような個別指導の塾や家庭教師では教えないでしょうね。だって「しょうもない話」だから・・・

2013年9月25日水曜日

定期テスト

来週から再来週にかけて、定期試験を実施する高校が多い。
志向館では、特に高校1年、2年においては、定期テストの成績向上を最優先としている。

中には定期テストを軽視する塾がないわけではない。
それは、大学入試を重視するといいつつ、実は
大学生のアルバイトに頼っているような塾では、残念ながら高校の教材の対応が不十分であるし、ましてや、高校は固定的な映像授業を主体としているような塾では、学校の定期テスト対策など望むべくもないだろう。

私の20年間の経験からみても、確かに定期テストは良くても実力テストになると実力が発揮できない生徒がいないわけではありませんが、しかし、各高校で安定して上位にいる生徒は、やはり定期テストも安定して高得点をキープするし、大学受験でも成功を収めている。これが現実です。

そこで、志向館では、全科目(といっても家庭や情報はないが・・・)、常勤講師が定期テスト対策ができる、金沢で唯一の高校生専門塾です。
今週の土曜日には、寺町校では「定期テスト勉強会」を実施します。常勤講師が待機し、全科目の質問に対応します。城北校では、今週から来週にかけて、各授業内で定期テスト対策を実施します。

もちろん、先週から引き続き、2週間無料体験も継続して募集中です。

2013年9月20日金曜日

永平寺

先日、高校2年生の授業の中で,何かの話のついてでに、「永平寺」の話になって、何とクラスにいる全員が知らないと言う。行ったことはもちろん聞いたことがないという。

まあ、日本史でまだ鎌倉文化を習う前ということはあっても、それくらい知っていてよ。とも思う。じゃあ、日本史を選択しない、理系の生徒は「永平寺」を知らずして、高校を卒業するんだ。

百歩譲って、地元でないから知らないのかもと考えて、じゃあ、県内で金沢の「大乗寺」、門前の「総持寺」はときいたところ、やはり知らないと・・・

もう一つ、ある話のなかで、佐賀県の「クリーク(水路)」という言葉でてきて、そういや久しぶりに聞いた言葉だと思うと同時に、昔中学の地理の指導でも出てきたことを思い出した。

で、今度は予備校の地理の授業できいたところ、クラス全員が知らないという。またまた愕然。

ここで、学力低下云々を気取るつもりはないが、PISA型学力や何やいう前に、若いうちにもっと知識を詰め込めなきゃ。だからいって、われわれ塾がと偉そうに言うつもりもない。どう見てもそれは公教育の役目でしょ。

2013年9月17日火曜日

秋の2週間無料体験

現在、志向館では2週間無料体験を実施しています。
塾の広告などというのは、もちろん”いいこと”しか書いてないわけですから、
自分の目で確かめて、そして塾へ来れば必ず同じ学校の知り合いがいるはずですから、
塾の良いところも悪いところも確認して、納得して入塾してくれればと思います。

2013年9月16日月曜日

『受験勉強をしなければいけない本当の理由』より その8

緊張には2種類あります。悪い緊張と良い緊張です。悪い緊張には、準備不足や自信のなさからくる、不安なザワザワです。良い緊張は、やるべきことをやってきた、という、静かなドキドキです。
現状の自分を認めることは、受験勉強において本当に大事です。弱くても何でもいいんです。大事なのはこれから強くなることです。常に確認をとってください。現状の「自分の位置」を。そこから対処法が生まれてきます。見て見ぬフリは、そろそろやめてください。自分自身から逃げて、逃げて、逃げ疲れるだけです。結局、現実が影のようについてくるだけです。
とにかく、春・夏・秋・冬と最低でも4回の模試を、マーク(基礎)・記述(応用)ともに受けてください。その際、できるだけ母集団が大きいものを。山ほどいる受験生の中で、今の自分の位置を知る、というのが目的なんですから。
(以上引用)

緊張をプラスにもって行けない人が、私立高校の生徒に多いようです。
そして、現状の自分を認識できない、というかしたがらない生徒もやはり、私立高校の生徒に多いようです。
母集団の小さい模試を全国的な模試として、それをもとに進路指導し、それを保護者にも信じさせる塾もあるようですが、笑止千万です。やはり、大学受験なら数十万人単位の模試でないと、しっかりしたデータはわからないでしょう。

以上でこの本の紹介は終わりますが、高校生の保護者の方にお勧めです。




2013年9月14日土曜日

しょうもない話 その6

例えば、50㎞を時速100㎞で走ると、時間はどれだけかかるか。
当然、1時間で100㎞なんだから、50㎞ならその半分で30分と計算せずともできるのであるが、
中学生で速さが苦手という人にきくと、やおら「は・じ・き」か「み・は・じ」の例の円を描きはじめ、
時間は道のり÷速さだからといって50÷100と計算をし始める。

そりゃいいんだけど、教える方も、速さとは単位量あたりの数値なのであって、そこらへんをあいまいにしておいて、やはり「み・は・じ」と円を描いて教える。そうすりゃ、生徒も「なるほど」と思ってそれをというか、それしか使わなくなる。教えるほうもそれの方がラクだからついついそれに逃げてしまう。(わたくしなどは、生徒に単位量当たりの数値というのを強調して、「先生わからなくなりました」というお言葉をよく頂戴するのであるが・・・)
で、結局方程式の応用問題で、速さの問題を定型的な問題は解けても、ちょっとひねられると解けなくなる。

それならまだしも、単位量あたりの数値というのは、いってみれば、割合であって、高校に入ったら、物理でも化学でも避けられないもので、これを公式主義でしようとするから、物理も化学の計算も苦手になってしまう。

ところで、現在の高校2年生から、「物理基礎」という科目を1年からするようになった。どうみても文系という人にはつらいのであるが、1年のうちから理系に見切りをつけれるという意味では、今の制度の方がよかったのかもしれない。

2013年9月13日金曜日

『受験勉強をしなければいけない本当の理由』より その7

「東大生のノートはキレイ」なんて、まったくそんなことはありません。
単にキレイなノートの東大生が、たまたま雑誌などで取り上げられているだけです。汚いノートの人はたくさんいます。キレイだと人に見せたくなるし、そうじゃないと見せたくない・・・。
そもそも「勉強する」ということは、キレイなノートを作ることじゃありません。
「勉強する」ということは「理解する」ことであり、それを「アウトプットできる」ことです。ノートに書き留めるのではなく、「頭に書き留める姿勢」が必要なんです。
(以上引用)
本当にその通りです。
これまで、キレイなノートを書くのに、テストの成績が悪い生徒を何人もみてきました。
そういう生徒は、ノート作りに時間をかけるあまり、授業中の板書のみ丁寧に書写し、先生の話している内容は聞いていないし、書き写していない。
そんな生徒は大学に行って、講義など聞けるのだろうか。逆に、こちらが心配になる。

2013年9月12日木曜日

平成26年度星稜高校入試説明会

昨日、星稜高校の入試説明会に参加させていただきました。
干場校長先生のご挨拶のなかで、やはり県内の公立進学校の”受け皿”としての確固たる位置づけが揺るぎないことが感じ取られました。

ただ、昨年に引き続き、進学実績については、他の私立高校は凌駕しているものの、やはり物足りないようなことも認識されておるようでした。それについて、具体的な策をきけなかったのは残念でした。

本年の入学者の中に泉丘、二水、桜丘の併願者が200余名いるそうで、その数を考えれば、やはり、現状の進学実績はその”受け皿”といわざるを得ない。すでに金沢北部および近郊では、金沢西と”受け皿”ではなく横並びの選択肢の一つとなっていると思われるが、今度は泉丘、二水、桜丘との横並びの選択肢となることを期待したい。

ところで、今年の入学者が昨年と比べて、100名程度減少したせいかわからないが、昨年以上に、干場校長先生が多くの生徒を受験させてほしいという熱意が感じたれた説明会でもあった。

2013年9月11日水曜日

数学ができるようになること

「数学ができるようになること」
私が20年以上追いかけてきた課題です。
別に、今答えが見つかったという話ではないのですが・・・

やるべき問題集もしたし、わからない問題ももう一度繰り返した。
で、テストに臨む。結果は・・・
それでも、人によってよかったり、思わしくなかったり・・・

この差はどこからくるのか?

数学に自信をもっている人は、自分が解けないわけないと思っているから、
これまで、やったことある解法から見つけ出そうとする。
だから、よほどのことはない限り、解けてしまう。

ところが、自信のない人は、自分が解けない問題に出会ったときに、何か自分が習っていない解法があるのではないかと思いあきらめてしまう。

それでも、双方に解けない問題もある。そんなとき、自信のある人は、激しく悔しい思いをするから、次は解ける。自信のない人は、「まあいいか」で過ごすから、次も解けない。

結局、その繰り返しが大きな差になってくるんだなあ。
じゃあどうすればよいのか、そりゃ問題こなすしかないんだろう。
くさった予備校の授業を受けている暇があったら一つでも問題を解けということである。

2013年9月9日月曜日

『受験勉強をしなければいけない本当の理由』より その6

確かに「近道」はありませんが、何も「遠回り」する必要はないだろうというのが、ホンネです。結局、「遠回りしない」ことがベストな方法だと思います。
そして、多くの受験生が、自分では気づかずに遠回りしているのも事実です。実際に合格している人たちの中にも、遠回りしている人はたくさんいます。
「受験の近道」は、約20年この仕事をしているボクらだって見つかりません。もし見つけられたら、たぶん年収10億くらいもらえるでしょうが、ムリな話でしょうね。
それでも、「遠回りさせないこと」はボクら講師の使命であり、そこに約20年全力を割いていきました。
(以上引用)
確かに、難しい。私も20年以上この仕事をしてきたが、いまだに明確な「近道」などみつけられないでいるし、毎日が試行錯誤の連続なのである。

まあ、これで大丈夫だと思ったら、そこで発展は止まるわけで、よりよい指導のために試行錯誤を継続するのみである。

2013年9月7日土曜日

『受験勉強をしなければいけない本当の理由』より その5

 大半の人に、文武両道の才能はないのが現実。ただ、その現実を受け入れることは決して弱さの表れではない。
 そもそも人間には向き・不向きがあります。ところが、「勉強バリバリ・部活も活躍」というマンガの主人公みたいな人は目立ちますので、そんな人と自分を比べて落ち込む人もいるでしょう。・・・でも多くの人にはそんな才能はないというのが現実だし、その現実を受け入れるのは決して弱いとは思いません。
 であるならば、思い切って 部活をやめるのもアリだと思います。部活をやめても、ちゃんと勉強をやるのなら、それは決して逃げることではありません。
 それに「文武両道」は滅多にいないものです。
(以上引用)

部活動と勉強の問題、難しいです。ここに引用したような考えも正論です。私も、最近まではそう考えてました。ところが、高校生活において、部活動だけにしか、自己表現ができない生徒もいるのも現実です。そういう生徒に部活動をやめれとは言えないでしょう。

また、勉強ができなくて、部活動をやめても、その分勉強時間が増えてと単純にはいかないということもあります。

部活動をするなとは言いません。ただ、こう考えてほしい。
「文武両道」などと夢物語を信じないで、必ずどちらかが犠牲になると考えてほしい。
そして、部活動で大学進学する生徒以外は、高校生にとっては勉強が最優先であること。
つまり、勉強をできないことを部活動のせいにしないでほしい。
勉強ができないまま、部活動に逃げてしまう。それこそが弱さである。

それから、極端に忙しい部活動、そして何が何でも休めない雰囲気の部活動には入ることを、よく検討してほしい。
土日の学校の授業がない日は一日中練習、平日は朝練、そして放課後は暗くなるまで練習。ほぼボランティアの顧問の先生の苦労もわかるが、それに付き合う生徒も生徒である。一体いつ勉強するの?それでも、先輩は国立に現役で合格したというでしょう。けれど、その他大勢はどうなっているか聞きましたか?大体、それで自分の高校生活ひいては自分の将来まで、顧問が責任をとってくれますか?

ところで、「文武両道」なんて古めかしい言葉、封建社会じゃないんだから、やめりゃいいのに。
武=部活動とは思えない。「文部両道」でいいのに・・・

2013年9月6日金曜日

『受験勉強をしなければいけない本当の理由』より その4

大量の課題を(内容を吟味せず)出すのは、首都圏、関西圏を除く、地方の「地域トップ校」(県下ナンバーワンほどではない感じの学校)に多いです。
地域ナンバンーワンですから、中にはすごい子もいて、そういう生徒はその膨大な課題をこなしちゃうんです。で、こなせちゃうから東大・京大といわずとも、一橋大・東工大や北大や九大に行く。すると、その学校の先生は「これでいいんだ」とばかりに、また膨大な課題を出し続ける・・・。
でも大半の生徒はその量に圧倒されて、自分の勉強が進まなかったり、挫折感を味わったりするわけです。
大切なことは「優先順位をつけることです」・・・
受験生なら、まず受験勉強。そして、それぞれの立場に応じた優先順位をつけること。その結果、ある一部に手がつけられないことは仕方ないんです。
(以上引用)

金沢で言えば、S高校やN高校のことでしょうか。
私も概ね賛成です。
ただし、優先順位をつけることも大切ですが、それ以上に、しっかり定着できるように課題に取り組むことも大切です。
課題を終わらせることを目標にしている人がいかに多いことか。
自分の勉強のために、課題に取り組んでもらいたい。と常々言っているのですが・・・

2013年9月4日水曜日

金沢高校説明会

先日、塾向けの金沢高校の説明会がありました。冒頭の説明にも触れられていましたが、30年前の金沢高校からすれば、別の高校かと思われるほどの変わりよう。

進学実績だけみれば、星稜と比較してまだまだと言わざるをえないが、現在の指導方針を継続していけば、星稜高校が金沢市および近郊で担ってきた機能を、金沢南部およびその近郊で金沢高校が担う時期も近いと感じさせる説明会でした。

それにしても、塾向けの説明会でしたが、途中で携帯の着信音は鳴るわ、遅刻してくる人も数名いるわ、その点は残念でした。

『受験勉強をしなければいけない本当の理由』より その3

確かに学歴はなくても能力が高い人がいるのも事実です。ただし、高確率で優秀な人を探そうと思ったら、少なくとも「学歴」という「努力賞」を手にしている人が評価されるのは、それこそ平等であり、会社にとっても効率的です。
人間性を客観的に評価する方法なんて存在しません。
相手(大学・企業)が求める物差し(つまり学力・学歴)で、きっちり結果を残すことが必要であり、そういう一瞬一瞬で全力を尽くし、結果を残していくことの連続が人生なのだと思います。
他のどんな試験より、下手をするとドーピングや"疑惑の判定”などがあるスポーツよりもフェアで残酷なのが、面接のない大学の一般入試。ほとんど、人生最後の「公正な勝負」だとおもってもいいくらいです。
(以上引用)
確かにおっしゃるとおりです。生徒にもぜひわかってもらいたいことです。

2013年8月30日金曜日

『受験勉強をしなければいけない本当の理由』より その2

「学歴社会の崩壊」とは、つまり「昔は学歴があれば成功した。でも今は学歴があっても成功を約束されたわけでじゃない」ということで、それはすなわち「学歴くらいは持ってないと話にならない」と解釈すべきです。

一体、誰が「学歴どうこうの時代じゃない」なんてウソをついてるのでしょう?その答えは「学歴のある人」です。・・・ひところ話題になった「学歴不問の実力主義(?)採用」も、実際フタをあけてみれば高学歴者ばかりだった、という笑えない話もあります。(以上引用)

私個人的な実感でいわせてもらえれば、ある意味当たっているかも。とはいえ、私の狭い世界の話だから当てにはならないのだが。実際、全国NETでテレビCMをしているような、超有名企業に勤めている人の学歴はどうなのであろう?あまり、公表はされていないようであるが・・・


2013年8月28日水曜日

『受験勉強をしなければいけない本当の理由』より その1

『受験勉強をしなければいけない本当の理由』(関正生・伊藤賀一著、秀英予備校)から

「超進学校」の生徒は「当たり前のように」受かっていきます。・・・日本で1,2を争う「超進学校」に通いながらそれを鼻にかける生徒がほとんどいない・・・驚くほど「素直」・・・どんな些細なものでも「テスト」であれば全力を尽くします。

ここで「超進学校」とは都会の中高一貫校で毎年東大合格者数ランキングで上位にいるような高校であって、大都市圏以外の「県下ナンバーワン高校」というのは、この本の定義によれば「準進学校」とされます。

さしづめ、県内でいうとI高校やK高校ということになるのでしょうか?そりゃ、「超進学校」の生徒が前述の通りなら、田舎の「準進学校」は敵うわけはない。

ましてや、ましてやこの本で定義される「地域2番手高校」=「自称進学校」すなわち石川県内でいえば、N高校やS高校などではとてもとても・・・

2013年8月27日火曜日

しょうもない話 その5


夏期講習が終わって

先週をもって、夏期講習およびその補講もすべて終わり。志向館は年に一度の長期休暇に入りました。

今年の私なりのテーマは、夏期講習をいかに学校の課題と両立させるかでした。1,2年生については、夏期講習の内容の確認をできるだけ学校の課題でさせ、夜の平常授業もできるだけ、学校の課題の類題の演習を中心にし、それなりに学校の課題と両立ができたのではと思われる。ただ、夏期講習のテキストはかなり単元を絞っていたので、もう少しフレキシブルでもよっかたのかもしれない。
受験生については、事前に学校の課題をきいておき、優先順位をつけて、取り組ませ、その合間に塾の夏期講習も苦手科目克服のため、必要最低限を受講してもらったのであるが、それでも学校の課題が未だ終わっていない生徒もいたようである。

ただ、夏季休暇中、部活動一色で、学校の課題もこなすだけという生徒の中には、やはり学力が落ちている生徒が若干名いたのは残念でした。

明日から、少しリフレッシュして、今後の生徒の学力向上に向けて、いろいろ熟考していきたい。

2013年8月26日月曜日

しょうもない話 その4


記憶の定着

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130826-00000006-jij-soci

「睡眠を取ると起きていた間の記憶が定着すると言われるが、睡眠時にはこのGABAによるシナプス整理が起きやすい」

やはり、「四当五落」は受験勉強には当てはまらないようで・・・

確かに、睡眠時間を削ってまでがんばっても結果を出せない子がいる。

こういう難しいメカニズムはともかくとして、
睡眠不足は結局、日中の集中力の低下につながり、学校の授業をまともに聞けずに、結果をともなわないのだろう。

2013年8月22日木曜日

2013年第2回全統マーク模試 その3

前回、ⅠAよりⅡBの方が取り組みやすいようなことを書いたのであるが、実際生徒にきくと圧倒的にⅡBができていない。で生徒とともに直す中で気づいたことを2,3点。
まずは、立式ができても、計算ができない。特に複雑な文字計算をじっくりできない。
それから、問題をよく読んで、図を描くことができない。
そして、一度習ったことが定着できていない。

こうなると、もうひたすら練習するしかないのである。予備校や塾の授業をたらたら受けている暇はないのである.
センターの過去問、模試の過去問を一つの単元をひたすらやり続け、もうどんな問題でもできる段階になったら次の単元にすすむ。こうすれば、必ずセンターの数学は突破できる。
でも、それができない。粘れないだよなあ・・・

2013年8月20日火曜日

2013年第2回全統マーク模試について その2

数学ⅡBについて
第1問〔1〕指数対数の問題は基本的な計算

第1問〔2〕三角関数の問題は座標平面上で円周上の点を三角関数でとらえる問題で、よくある問題であるが、経験がないと厳しかったかもしれない。ただ、計算自体はごく基本。

第2問は微分積分。前半は接線の問題、面積と典型的で、図形も割りと単純。最後の計算が少々複雑な以外は、容易。後半の直線のなす角も基本、しかも正接の最大を求めさせるのに、丁寧な誘導もあり、これまた基本

第3問の数列は、等差数列、階差数列と基本的。昨年センターで初めて問われた知識問題も登場。後半の漸化式は、一度経験があれば容易。そうでなくても、誘導に素直にのっかかればできる問題。

第4問のベクトルは、直線上の点と垂直条件を使う問題はセンターの問題演習をしていれば、必ず遭遇する問題。ただ、計算は丁寧にする必要がある。

ⅠAに比較すれば、割と典型的な問題が中心で、取り組みやすいと思われ、数学を得点源とする人なら、満点を目指してほしい問題であるが、現役生の対策の遅れと計算ミスも勘案して、
43点以下だと基礎力の欠如。公式の適用練習からしてほしい。88点以上なら自信をもっていいだろう。その間の点数の人はまだまだ練習。

いずれにしても、夏期講習で説明したことが、かなり出ていたのであるが、ちゃんとできていただろうか?

ちょっぴり宣伝でした。

2013年第2回全統マーク模試について その1

この模試は例年全国で30万人近く受験する模試であり、受験生にとっては、中盤の実力を知る重要な模試である。
塾によっては、この模試を差し置いて、さして受験者数も少なく、データも信頼できない模試をメインにして指導しているところもあると聞くが、そんなスタッフは大学受験を知らなすぎ。指導される受験者、そしてそれを鵜呑みにする保護者に同情します。

さて、今回、数学の問題をじっくり見たので、少しコメントを

数学ⅠAについて
第1問〔1〕の絶対値を含む方程式は、後半は前半部分の式を利用するのであるが、気づきづらいかもしれない。
第1問〔2〕の論理と集合の問題は、Cの集合が捉えがたく、ある意味今回の模試でⅠA・ⅡB通じての一番の難問といえるかもしれない。
第2問の2次関数は頂点を求めさせて、平行移動をさせて、さらに最大値の場合分けも典型的で、完答してほしい問題
第3問の図形の問題は前半は公式一発で解ける問題ばかり、後半は図形がしっかり描け、三角比の定義を利用すれば解けるが、一番最後は配点の割には、時間がかかる問題かつ答えの要求する形から方べきの定理を利用することに気づくかがポイント
第4問の確率は、毎度のことながら、複雑なルールに基づいており、丁寧な読解と計算が必要となる。
以上のことを勘案すると、42点以下だと基礎力の欠如、85点以上取れていれば、自信をもっていいだろう。その間の点数の人は、練習あるのみ。

ひらめき

数学の問題の説明をしていると、時として、生徒から
「えっ、そんなの気づかないし」と言われる。

そんなとき、私はこう答える。
「そうやよ、誰もそんなの初めてみて、気づくわけないよ。初めてみて気づくような人は少なくとも
みんなのライバルじゃないから」

結局は、数学が(といっても高校の学習内容としての数学であるが・・・)できる人にとっての
「ひらめき」というのは、一度やったことある問題を、ほどよく忘れていて、次に似たような問題に
出くわしたときに、「思い出す」ということなのである。

数学ができる人は、解けないわけないと思うから、これまでの自分の知識のなかから解こうとするから解けるのであって、
できない人は、自分の知らない解き方があるに違いないと思い込んで、解くのをあきらめてしまうのである。
数学ができる人とできない人の差はたったそれだけなのである。(もちろん、計算力、図形描画という要素もあるのであるが・・・)

だとすれば、できない人が勉強すべきは、ひたすら問題を解いて、自分の解法の幅を広げるしかない。そして、一つ一つをしっかり頭に叩き込むのである。

2013年8月17日土曜日

グラフを描く

例年、夏休み中に1年生には2次関数を指導することが多い。
言うまでもなく、2次関数は高校数学の土台となる単元で、ここでつまづくと、私立文系にまっしぐらというところなのである。

そこで、一にも二にも練習あるのみ、

まず平方完成をして、そしてグラフを描いて、

で生徒もグラフを描く。まあきれいなグラフを描く。

しかし何か違和感が・・・

どうも、目盛りを等間隔に描いてないのである。
例えば、-1と1との点が原点からの距離が違うのである。

2次関数の最大・最小を考え上では、横の長さは命なのに・・・

中には、学校でx軸を、定義域のみしか描かないグラフを習っていて、それしか描けないという生徒もいたりする。

まあ、中学であまりグラフを自分で描く機会がないから、仕方がないのであるが、
このまま、グラフを描けないままだと、必ず数Ⅱの図形と方程式でつまづき、そして積分の面積の計算でもグラフを描かずに立式を間違ってしまうのである。さらに、数Ⅲが必要な理系にとっては、グラフを描けないのは致命傷となる。

やはり、1年からしっかり指導していくしかない。

2013年8月15日木曜日

学校の数学の先生

3年生に数学を教えていて、時として、「えっこんなことわからないの?」とがくぜんとさせられることがある。
よくよく、きくと、ある学年で学校の○○先生のときの単元だという。
で、さらにきくと、そのときのもう片方の学校の先生がやたら厳しかったりする。

結局はこうなのである。厳しい先生の授業は真面目にきくし、課題も出されればちゃんとするので、
当然のようにわかるようになる。
ところが、「優しい」先生の授業だと、授業はあまりきかず、課題もあまりだしていないし、というか、
厳しい先生の方の課題ばかりしていて手が回らないのである。問題集もあまりしていない。当然できないというわけである。

んー高校生にもなって、いや高校生だからか、先生によって左右されるとは・・・

2013年8月13日火曜日

坊主憎けりゃ

1年の数学の授業から。
絶対値の説明をしていると、必ずといっていいほど、「これ、きらい」とか「これ、苦手」という声がきこえてくる。

いったんそう思い込むと、なかなか苦手意識はとれないようで、そうすると、普通の計算もできなくなる。まさに、「坊主憎けりゃ、袈裟まで憎い」である。

数学にはこの「坊主憎けりゃ・・・」がよくあって、
数学が嫌いになると、教えている先生まで憎くなってしまう。

もちろん、その逆もあって、私のような若くて、カッコイイイ先生だと、さして教える技術がなくても生徒は私の言うことをよく聞いてくれて、数学にも私のためにがんばってくれて、数学も好きになるのである。
(無論、「私のような」は冗談ですが・・・)

それにしても、この話をしたとき、「坊主憎けりゃ・・・」という言葉、今の子は知らないことにびっくりでした。別のクラスできいても知らなかった。

2013年8月11日日曜日

わからなくなりました

夏期講習すでに3ターム3日目。
私が授業をすると、たとえばベクトルの単元を教えると、
一通り終わったあとに、生徒の一言
「先生、授業を受けて、ベクトルわからなくなりました」

最初は一生懸命教えたあげくの、この言葉にへこむこともありましたが、
今はむしろ、この一言を目標にしています。

それは、わからなくなりましたではなく、実はわかってなかったということなのです。
それを、気づかせることが私の役目だからです。
まあ、傷口に塩を塗るようなものなのですが、勉強にはこれが必須です。

最近の子は、打たれ弱いのか、自分がわからないことを認めたくないし、人に指摘をされたくない。
特に、私立高校の生徒にこういう生徒が多いように思えます。
だから、それを上から指摘されるといやなようです。
だからこそ、それを指摘されない映像授業が受けるのでしょう。

けど、それでは成績向上は望むべくない。だから、私は相変わらず「わからなくなる」授業を続けるのです。

2013年8月10日土曜日

夏休みの宿題3

某高校の夏休みの数学の宿題は、毎年恒例の黄色チャートから1学期の復習になる問題をセレクションして、解かせている。

ここ数年はチャートも専用ノートがあって、直接書き込む形式になっている。で、今年になって気づいたのであるが、黄色チャートには基本例題と少し難度の高い重要問題とさらに難しいExerciseがあるが、今回配布されているノートは基本例題およびその下のpracticeのみ掲載されているのである。こんなんあるなんて、知らんかった。ちょっと勉強不足・・・

ところで、生徒は宿題に取り組む際に、自分でやってみて、わからなかったら、解答をみて、解答を写す。やってみて間違っていたら、赤で正しい答えを写して、それでおしまい。で、終わってしまえば、テスト前に少しだけ見返しておしまい。これじゃあ、点数取れるわけない。こんなことしているから、いつまでたっても数学の点数が上がらない。こんなことしているから、私立高校に入学する。

これだけの内容をやっていれば、1学期の復習は万全なのに、先生の意図の半分も理解していないのであろう。どうしても、理解より提出が目的になっている。とても残念。

こんなことだから、塾へ受ける必要もない夏期講習に大枚はたくことになる。
こんなことだから、さして効果のないような映像の授業にも大枚をはたくことになる。

なんともなげかわしい・・・

2013年8月7日水曜日

夏期合宿3日目


3日目ともなると、生徒の疲れもピークに達していますが、今のところ脱落者もなく、
食事の時間にはしっかり食べています。
あと1日がんばってほしいと思います。

2013年8月4日日曜日

夏期合宿

明日より、志向館恒例の夏期合宿です。
この中で、受験生には規則正しい生活を身につけてほしいと思います。
機会があれば、会場から発信したいと思います。

2013年7月23日火曜日

しょうもない話

しょうもない話のですが,今日高校1,2年の授業でどうしても気にかかったので,
数式が主なので、画像です。
どっちでもいいじゃんと言われそうであるが、制限時間のある入試を受ける受験生にとっては死活問題であろう。
けど、こんなしょうもない細かいことは、学生のバイトだけの個別指導の塾じゃ指摘してくれないでしょうし、ましてや映像授業では・・・

2013年7月22日月曜日

語彙力

先日、中学生相手の進路ガイダンスを実施して、

http://shikokan-j.blogspot.jp/2013/07/2013.html

その中で三木代表が、記憶の話をして、国語も記憶が必要と言う話の中で、高校生の語彙力の話に触れていて、高校生が使う形容詞が”かわいい”と”びみょう”の二つだという話をしていた。

先日某所でコーヒーを飲んでいたところ、若い子連れの母親のグループから聞こえてくる言葉が
”かわいい”の連発。
それも5分近くそればかり連呼。
(もちろん盗み聞きしていたわけではないので、何の話題かはわからないのであるが)
それしか、表現の仕方がないのか・・・

親がこれなら、子供は・・・

現代語の語彙力ももちろんであるが、
高校生からは、昔の人の言葉を習ってどうなるん?と疑問を呈される古文であるが、
やはり、”微妙な”感情を使い分ける、古文の形容詞を学ぶことも必要なことなのであろう。


夏休みの宿題2

いよいよ夏休みに入って、高校生も宿題をし始めている。

で、質問をきくことも多いのであるが、
どうしても、終わらせることを、最優先しているようである。
1,2年ならそれもよかろう。
受験生でそんな話をきくと、こちらが力が抜けてしまう。
「いつになったら自分のために宿題ができるの?」と問いたい。

終わらせることではなく、わかることを最優先にしてほしい。宿題である単元が苦手だとわかったら、その単元をもう一度繰り返す。もしくは、他の教材で練習する。そんな当たり前のことが高校3年にものなってできないことが情けない。

先生!それじゃあ宿題が期限内に終わらない!って言われそうですが、
「いいじゃないですか!別にやらないわけではなく、一生懸命にやった結果なんだから、先生もわかってくれるって。っていうか、別に先生のために宿題しているわけじゃないでしょう」

ともあれ、しっかり課題に取り組んでほしいし、全面的に協力をしたいと思う。

石川県の塾人の大御所

http://kecjuku.jugem.jp/?eid=4410

すごいですね。
石川県の塾人の"良識”といった文章ですね。
わたくしのような、小猫(図体はでかいですけど)の話など、尾も見つけられないでしょうが・・・
ただひれ伏すのみです。

2013年7月20日土曜日

偉そうに言っても・・・

学校に完全対応しているのはやはり、金沢市内なら志向館のみと自負しておりますが、

今回、定期試験の結果が返ってきて、なんで?という結果が2人ほどいて、反省。

言い訳になるけど、テスト前に時間をとって、学校の問題集も完璧にしたのに・・・

で、直前にやった問題もテストに出たのに・・・

学校の定期テストなら、こうすれば大丈夫というものを確立してきたつもりなのに・・・

うーんまだまだ、不惑の年代も終わりに来て、どうやらまだまだ惑わなくてはならないのでしょう。

志向館の最近のキャッチフレーズ「人が人を育てる塾」じゃないですが、

私自身もまだまだ生徒に育てられなければならない。

2013年7月19日金曜日

夏休みの宿題

広げてみればこんなものだけど・・・
 某高校の3年生の宿題です。
本来なら3~6ヵ月でするような教材をこの夏休みでしろって訳です。

小学生以来の夏休みの宿題の集大成ってところでしょう。

内容もみましたが、たしかにこれだけの量を自分のものにすれば、間違いなく成績は上がるでしょう。

まあ塾の夏期講習いらずってところでしょう。
ただし、ただやって丸付けして、直してじゃ効果はありません。いつまでに終わらせるではなく、じっくり取り組んで、一つ一つマスターしていくことが肝心です。

積んでみるとかなりの量!
これだけの課題があるにもかかわらず、なかには、膨大な塾の夏期講習をすすめる塾もあるのでしょう。
そんなことするから、学校側から”塾なんて”と言われるのでしょう。
大体が、そんな塾は学校の課題の内容を見ているのだろうか。

というか、見てもその良さをわからずに、盲目的にさして効果のないような自塾の夏期講習を、しかも場合によっては何年も変わらないような映像授業を、売り上げだけのためのみにすすめているのだろう。
なげかわしいことである。

私はと言うと、生徒の志望校も考えながら、学校の課題を最優先に、その優先順位も考えながら、その上で、塾の夏期講習をできる範囲で勧めている。(結局は勧めるんかい!)
ともあれ、この夏こそは、学校のためでもなく、先生に言われるからではなく、自分のために学校の課題に取り組んでほしい。

2013年7月17日水曜日

夏休みの学習時間

よくこの時期に受験生から
「夏休みは何時間勉強したらいいですか?」
ときかれる。
そのときの、私の答えは
「一体、夏休みは勉強以外にすることあるの?
何時間って考えている時点で受験生失格やよ」
である。

大体が受験生で現役で合格しようという気持ちがあるのななら、
この時期には、勉強がすべてを優先するのであり、
学習時間はもちろん、食事、睡眠、入浴、息抜きでさえ、
生活全般にわたり、勉強のために自己コントロールしなければなるまい。

それを、人に何時間すべき?と質問すること自体が受験生失格であるし、
ましてや、それを人に強制されてするようじゃ、問題外なわけです。

2013年7月16日火曜日

夏期特別講習

http://nodajyuku.at.webry.info/201307/article_1.html

勝手にリンクを張らせていただきました。
言ってること正論なのです。
そして、個人的にはもろ手を挙げて賛成なのです。
しかし、組織の人間としては・・・

やはり会社組織の塾ではそれはそれで仕方がないことかなと。(言い訳ですが)
夏休みの学習について、
生徒の需要と
保護者の需要と
学校の要求と
塾の要求が
かみ合っていないのでしょう。

そういう意味では、個人塾のほうが、生徒のニーズに一番応えているのかもしれません。

組織の一員としての私としては、
夏が受験生の”天王山”などのいうのは、塾の都合であって、
要は、いかにペースを乱さずに夏休みを乗り切るかが勝負なんであって、
そこに、塾がいかにサポートできるかが問題であって、
決して、たくさんの講座を取らせたり、外部向けに無料で招待しといて、
後で多額の授業を勧めたりする場ではない。
そこだけは、肝に銘じて生徒の学習サポートに徹したいと思う。

2013年7月8日月曜日

進路ガイダンス2013

先日、中学生の保護者対象の「進路ガイダンス」を実施しました。
三木代表の「記憶」の話に引き続き、
私が話させていただいたのは、
「大学進学をみすえた高校選び」という内容でした。
毎年、各高校の大学進学を検討しながら、どの大学に行くためには、最低限この高校に行ったほうがよいという話です。わかってらっしゃる保護者も多いのですが、やはりわかってらっしゃらない保護者も少なからずいます。

今年は、私自身が2人目の子の大学進学を目の当たりにし、感じたこともお話をさせていただきました。それは、
「環境が人を育て、人が環境を形成する」ということ。
そして、「その環境(高校)の中で、しっかりついていって、常に上位にいることが大学進学への近道である」ということです。

塾の中には、その生き残りのために、高校批判をする塾もあるようですが、
そんな塾は、高校のことを何もわかっていないし、わかろうともしないのでしょう。
まあ、そんな塾にだまされて、大枚をはたく親も親なのですが・・・

2013年7月1日月曜日

初心に帰る


右側の建物なのですが、この建物の2階が私の現在の仕事の原点です。
当時で結構、古かったのに、まだ残っていることに、驚きと同時に少し安心。

かれこれ20年前、、まだ私も若かった。建物は本当にしょぼくて、今思えば、拙い指導をいていたのだろう。けど、誰にも負けない熱意だけはあった。
毎晩、0時まで生徒の勉強に付き合ったものだった。
年をとると、いい意味で合理的、悪く言えば「ずるく」なってしまって、当時ほど熱意が前面に現ることはあまりないかもしれない。

今日、久しぶりにこの建物に出会えて、もう一度初心に帰って、熱意をもって、指導したいとあらためて思うのであった。

和田山末寺山史跡公園

前方後円墳に登られる。いまさらながら、身近に格好の歴史資料が...
小学生のときには見学するのでしょうが、
日本史習っている高校生にこそ行ってほしい。

2013年6月29日土曜日

理想の塾を目指して

最後に選ばれる塾でありたいと思う。

最初は家に近いからということで、近所にある塾に通うのでもいいだろう。
友達がたくさんいるからということで、内容も確認せずに通うのもよいだろう。
単に、優秀な生徒を集めているだけで、合格実績にだまされて通うのもよかろう。

そうして、いろんな塾を経験して、最後に来ていただき、
第一志望の大学に合格していってほしいと思う。

ただ、それにはまだまだ、自分自身も修行不足。
常に理想を目指す塾でありたい。

2013年6月27日木曜日

一夜漬け

現在、高校によっては定期試験の真っ最中である。
その際に、生徒から聞くのは、前日は夜中の2時に寝たとか、寝ていないとか・・・

はっきり言おう、成績の良い人ほど、前日は早く寝て、次の日の試験に備えるのである。特に、数学の試験に寝不足の頭で臨むなど、愚の骨頂である。

テストの成績に悩む人は、まずテスト勉強のとりかかる時期が遅すぎる。で、一夜漬けに頼らざるを得ず、次の日の試験は眠気と戦いながら何とか乗り切り、試験中は午前で終わるから、昼から寝て、でまた夜中まで勉強という悪循環を繰り返すのである。

しかも、一夜漬けで得た知識と言うものは、消えるのも早い。こんなこと、特に受験生にはそろそろ気づいてほしいのだが・・・

2013年6月24日月曜日

保護者懇談会

先日、土・日曜日にかけて、保護者懇談会を行いました。毎度のことながら、子供のためならお金も惜しまない、親の愛情が感じられる懇談会でした。

どこかの塾のように、その親の愛情に「つけこむ」のでなく、
その愛情に「こたえる」塾でありたいという気持ちを再度強く感じた懇談会でした。

2013年6月17日月曜日

北陸学院高等学校説明会

先日、北陸学院高等学校および中学校の説明会があった。
いつものことながら、新しい学校づくりへの熱い思いが伝わる説明会であった。

当然のように、東京大学合格者の話題が取り上げられていた。北陸学院が強調する「勉強+もう一つ」「自学自習」の価値を再認識させられたということであった。

私個人的にはこうした特殊ケースより、金沢大学の不合格者の話に興味をひかれた。不合格の例をあえて、塾向けの説明会に取り上げるところに、北陸学院の良心を見た気がします。

現行の特別進学クラスの卒業生も3期目となり、国公立の一般入試での合格をみれば、3名であり、そのうちの1名が先述の東京大学、1名が芸術系ということを考えれば、国立に合格できそうな受験生が先に同志社や関西学院の特別枠の推薦や国公立の推薦に合格していることを差し引いても、特別進学クラスの設置が本当に成果がでているか、甚だ疑問である。

ただ、逆説的ではあるが、浪人生が10名でていることに、上昇志向の生徒が増えていることがうかがわれ、今後の発展が予想はされる。

こうした説明会が実施されると、「よいしょ」記事が各塾で出されるようであるが、そうした塾では、この説明会を受けて、自塾の生徒に私立の選択肢として星稜、金沢でなく、北陸学院の特別進学クラスをすすめるのだろうか?

次回は今春の大学入試結果を受けての、北陸学院の今後の進路指導を具体的に聞きたいと思う。

個人的にも、志向館としても北陸学院を応援しているからこそ、あえて苦言を呈させていただきました。ご批判はすべて宮前個人が受けたいと思います。

2013年6月14日金曜日

繰り返すことの功罪

問題集は最低3回繰り返すこと。とはよく言われていることであるし、私自身も生徒によく言う。

ただ、繰り返すことに安心して、1回目は流すだけ、覚えようという努力がないような人がいる。これでは、繰り返すことによる効果は半減である。

次に、覚えることを減らすために、1回目に全力を尽くして覚える。そして、2回目でほぼ完璧に。3回目は最後のチェック程度、もちろん時間もかけない。これが理想である。

授業をきくことも同様で、学校の授業で初めてのことを習う。いま、あまりわからなくても、後で塾できくからといい加減に聞いていると、これも塾での復習の効果は半減である。

あるいは、映像の授業のメリットとして、繰り返し授業が受講できることがあげられるが、これまた1種の「甘え」であり、1回で済むことを、もう一度見ることができるという安心感から、集中してきかない。これでは、時間の無駄である。たとえ、映像授業といっても、1回で理解してしまうだけの集中力がないと、これまた効果は半減である。

2013年6月12日水曜日

山本周五郎『百足ちがい』より

主人公又四郎が雪海和尚から言われた言葉、
「せくこたあねえだよ。せくこたあ、…どたばたしたってよ、春が来ねえばさ、花あ咲かねえちゅうこんだ、おちつくだよ」

この作品が著されたのが1950年。この後、日本はせくにせいて、経済成長をとげて、現在に至っているが、これで本当によかったのか?

もっと、落ち着いて発展してもよかったのかもしれない。

今流行りの「今でしょ」の対極にある言葉である。

2013年6月11日火曜日

模試の見直し

先日、ベネッセのマーク模試が各高校で実施された。3年生にとっては初めての本格的なマーク模試である。

模試が終わると、よく見直せと言われる。一口に見直しといっても、人によって対応は様々である。
どのように見直すと、次につながるのであろうか。

数学でいうと、できなかった問題をもう一度解きなおす。その際に、できなかった部分でなくて、大問一問まるまる時間を計って解きなおすのである。よく、後半部分だけ解説を読んで、わかったつもりになっている人がいる。これでは、次に同じような問題が出てきてもできない。こんな見直しをするようなら、しない方がまし。時間の無駄である。
まずは、出来なかった部分の解説を読んでよく理解する。その次に、その大問を最初から時間を計って解く。その際に、適当な計算用紙で解いて、ポイという人がいるが、これもいただけない。自分の記憶力に過信している。ちゃんとノートに解いて、保存しておいて、たまには見直す。

これを模試のたびに繰り返せば、間違いなく成績はあがっていくのである。

ただ、解説を読んでも、理解しづらい部分は、学校の先生に質問することである。それが、ベストであるが、学校の先生に聞けない場合には、塾の先生にきいてもいいだろう。そこに、塾の存在価値がある。

ただ、固定的な映像授業が主体で、質問対応が学生のような塾では、聞くだけ無駄であろう。たとえ医学科(類)の学生であっても、解くことが精一杯であり、我流の解法を押し付けられても、百害あって一利なしである。

志向館では、ベテランの常勤講師が、質問に対して、その生徒のレベルに応じたベストの解法を提示します。現在、2週間無料体験実施中です。ぜひ、その質問対応を体験してください。お待ちしております。(結局、最後は宣伝でした)

2013年6月6日木曜日

塾の合格実績というもの

6月に入って、塾の募集も盛んになってきた。
その中に必ず入るのが、合格実績である。
塾の中には、難関国立△名、国立医学科○名と景気のいい言葉が並ぶ。

しかし、冷静になって、出身高校名をみてほしい。
結局、その高校の学力というものから脱却できてはいない。
塾が合格実績を叫べば叫ぶほど、結局それは高校による学力格差を浮き出しているに過ぎない。
その合格した生徒の努力は間違いないが、果たしてその合格が塾のおかげかどうかなんて、わかるわけない。
合格体験記などどうとでも表現できるものだし・・・

大体、本当にできる人は、あるいは「上位の進学校」の学生は、学校の授業+自学自習だけで合格しているのであって、塾には通っていても、求めるのは勉強環境だけ。そんなにお金をかけない。塾の方だって、彼らに求めるのはお金ではなく、実績だけである。

じゃあお金のほうはというと、そんなこともわからずに、自分も行けると勘違いして、お金だけかけて、結果がでない人たちからいただくわけである。

ゆめゆめ、見かけだけの合格実績に踊らされて、大枚を失うことのないように。

2013年6月3日月曜日

生徒との面談

先週1週間は、志向館の面談週間で、現状を把握し、今後の進路の相談をする機会である。

そこで、感じたのはほとんどの生徒が、学習時間の大半が学校の授業の予復習なかでも予習であることである。私は、そのテキストの内容も把握するのであるが、なかなかどうして、ちゃんとこれらをしていれば、大学受験も間違いない。

ただ、まだまだ、生徒の多くは宿題だから学校の先生が厳しいから予習をするって感じで、常々私が言っている「自分のための宿題」とはなっていないようである。そして、しっかり自分のものに定着させる復習が足りないようにも見受けられました。

さて、この状況に塾はどう関わっていくのか?むろん、定着させる手助け、わからないところのサポート等やるべきことは多々ある。これは、やはり固定化された映像授業ではとうていできないでしょうし、ましてや学生のアルバイトではその能力を超えるものなのでしょう。やはり、常勤スタッフが中心の志向館だからこそ出来ることなのでしょう。

2013年5月28日火曜日

山本周五郎『橋の下』

友人と果し合いをし、友人の婚約者と脱藩して、 貧乏し、乞食をしている老人の言葉。
「あやまちのない人生というやつは味気ないものです、心になんの傷ももたない人間がつまらないように、生きている以上、つまずいたり転んだり、失敗を繰り返したりするのがしぜんです、そうして人間らしく成長するのでしょうが、しなくても済むあやまち、取り返しのつかないあやまちは避けるほうがいい、・・・」

わたくしなどは、これまで何度もつまずいたり、転んだりしているのですが、いまだにつまらない人間のですが・・・まだまだ、人生経験が足らないのでしょう。

ともあれ、頭ではわかってはいても、その失敗をそう思えるほど、まだまだ達観はできないです。

2013年5月22日水曜日

復習が大切

生徒が数学の問題を解いている。
手が止まっている。
少しずつヒントを出しながら、解かせる。
何とか、解けた。
そして、生徒が一言。
「わかったけど、一人じゃできない」

何度、こんな場面を繰り返してきたことか。

「覚えるくらいに復習して、次でてきたときに解けるように覚えるしかない」
と何度となく言ってきた。
しかし、しばらくすると、また同じ生徒が同じような質問を持ってくる。
あるいは、同じような問題が模試であっても解けていない。

一体、私は何を教えているのだろう。と自己嫌悪に陥る瞬間である。

見たことのないような問題を、まったくの自力で解けるような人はそうそういるものではない。
たとえ、難関国立大に合格できるような生徒でも、何とか国立に滑り込めるぐらいの生徒でも、実は、初めて見る問題に対する、わからない問題というのには、大差はない。

違うのは、次同じような問題が出てきたときに、解けるように、しっかり理解し、覚えているかどうかだけの差なのである。

当たり前といえば当たり前のことであるが、このことが大きな差になるのである。

受験生といえど、学校で与えられた(買わされた?)問題集を、解いてみて、わからないことをはっきりさせて、授業に臨み、しっかり復習する。その積み重ねが、志望校合格への一番の近道なのである。これも、本ブログで繰り返してきた。

そこにどう塾が関わっていくのが、生徒にとって一番よいのか?いつも自問しながら、試行錯誤をくり返してきた。

いまだに、「数学はひらめきだ」などとのたまうような天才的な夢見る予備校講師ではダメだし、
学校の授業を無視して、塾の都合で、ひたすら予習を勧めるような塾でもダメだし、
パフォーマンスだけの映像授業しか見せないよう塾でもダメだし、
質問をアルバイトの大学生に任せるような塾でもダメでしょう。

少しずつ、答えは見えてはきているが、まだまだ発展途上ってところ。
今年の受験生に間に合うように、また熟考したい。


2013年5月14日火曜日

『バカ学生に誰がした?-進路指導教員のぶっちゃけ話』を読んで

中公新書ラクレ、新井立夫+石渡嶺司共著

私も職業柄、進路指導教員と話をする機会は多いのですが、進路指導教員の苦労が垣間見れる内容でした。

また、進路指導教員にとっての「迷惑大学」として、京都大学、早慶、上智、ICU、気象大学校があがっている。なぜ「迷惑」なのかは本書を読んでもらうとして、とても同感でした。
さらに「ご都合大学」としてあげられているのは、京都大学医学部人間健康科学科、北海道大水産学部、九州大芸術工学部であり、これまた”なるほど”って感じでした。

最後のほうで、高校の進路指導、キャリア指導について、述べている部分で、

今後の進路指導では、「好きなこと」「やりたいこと」から仕事に結びつけるのではなく、むしろある意味、変化への柔軟性を持たせる指導が必要になっている。・・・しかし、進路未定ならその生徒に考える選択肢を示し、どうしても決まらない、あるいはやってみたいことが複数ある、というのであれば、進路決定を大学に持ち越す。そして、そのことを高校も許す。こういう道筋も検討していくべきだ。

とあって、これも賛成で、わたくしは常日頃から、高校1年の前半で、理系・文系を決めることさえ無理があると思っていて、ましてや、将来の職業まで決めるなんてことは不可能なのではないのだろうか、と思っている。

大体、これまで学校、家族、といった狭い社会しか知らない高校生に、将来を決めろというのが無理な話で、もっともっとゆっくり考える時間を与えればいいのにと思う。どうせ、急いだところで、現在の日本経済では、人手が不足しているわけではないのだから。

ましてや、塾や予備校ごときが、将来の夢ということを大義名分にして、勉強させ、そして親から金をとる。なんてことは、もはや悪徳宗教である。大体が、世の中からもっともずれている塾や予備校の人(もちろん私も含めてだが)に、高校生のキャリア指導なんて、できるわけないじゃないですが。

最近は、どこの塾も予備校も将来のリーダー作りにといって、社会貢献をアピールしているようであるが、塾や予備校に勉強させられるような人物が日本の将来のリーダーだったら、もう日本はダメでしょう。


2013年5月13日月曜日

数学ができるようになること

今週から、高校によっては、定期テストが始まる。
高校1年にとっては、はじめての定期テストである。
中学と違って、数学も英語も国語も2種類のテストがある。
いろいろ、勉強方法に悩むことも多いであろう。

このブログでも何度も取り上げてきたが、どうしたら高校の数学ができるようになるのか?を書きたい。

まずは、学校の授業をよく聞くことがすべての基本である。そのために、事前に予習といっても教科書に軽く目を通し、よくわからないところをはっきりさせておく。そして、授業で習ったことを、あまり日をおかずに、学校の教科傍用問題集で練習する。その際に、わからなかった問題、てこずった問題にはチェックしておく。あとは、試験前に前述のチェックしておいた問題を再度解いて、余裕があれば、学校で購入した参考書(チャートとかニューアクションとかフォーカスとか)の同範囲を解く。これだけすれば、まず8割以上は堅い。

じゃあ、塾なんて通う必要ないじゃんと思われるかもしれない。

その通りです。以上のことが自力で出来たら、数学に関しては塾は不要ですし、これを3年間継続できれば、受験も問題はないでしょう。ただ、唯一の塾の存在価値はというと、学校の問題集をやっていて、わからないところがあったら質問ができやすい。ってところでしょうか。

ただし、その際に解くのがやっとやっとの地元の学生(たとえ医学類の学生であっても)が質問に対応しているような塾では、行く意味はないでしょう。それなら、学校の先生に質問したほうがはるかにいいでしょう。ましてや、学校にまったく対応していないような映像授業をみせるような塾に大枚はたくのは、百害あって一利なしでしょう。

ゆとり世代

今の高校3年生は、よく自虐的に「私ら、どうせ『ゆとり世代』だし・・・」と言う。
マスコミに踊らされているのだろう。

諸悪の根源のように言われる「ゆとり教育」であるが、
果たして、本当にそうなのであろうか?
一体、誰が何を根拠にそう判断するのだろうか?

大体、教育というものの結果なんて、もっと長いスパン、10年、20年で見るべきものであろう。
それが、少しマスコミに騒がれただけで、ちょこちょこ変えてしまうのは、どうなんだろう?

いつの時代でも、「今の若者は」的な批判はある。かくいう私の世代も「新人類」などと言われたものである。そして、今の日本が国際的にみて、劣っているのだとしたら、それは現在社会の中心で活躍している、われわれ「新人類世代」の責任であろうし、そのときの教育、文化の責任であろう。

したがって、「ゆとり教育」の本当の評価は、今の大学生が社会の中枢になる20~30年後でないとできないだろう。

ともあれ、今の高校3年生には軽々と「私ら、どうせ『ゆとり世代』だし・・・」と言ってほしくはないし、ましてや、われわれ大人が軽々しく言うべきでもなかろう。

2013年4月26日金曜日

模試の勉強

いよいよ、受験生の模試が、学校によって今週もしくは来週にはじまる。

で、この直によく質問を受けるのが、
「先生、模試前に何の勉強したらいいですか?」
「過去問ありませんか?」
という問い合わせである。

前者の質問に対しては、
「今、新しいことをするのではなく、これまでやった問題集の復習をすること。特に、学校の春休みの宿題の復習をしたらどうか」と答えている。

後者の質問に対しては、手に入るものは対応しないわけではないが、模試の過去問をして、模試でいい成績をとって、果たして意味があるのだろうか?

模試の意味合いがまだまだわかっていない受験生が多いこの時期である。

2013年4月19日金曜日

がんばれ星稜生

先日、星稜高校で3年生対象の特別集会があり、その資料を見せてもらうと、「部活動をしていなかったことを胸を張って言えるような人間にならねばならない」と表紙にあって、興味深く、様子をききました。資料の中には、某公立高校(一般に、この高校いくなら星稜に専願で行くと思われるような高校)の進学実績が掲載されており、それを見ると、Aコースはともかく、Bコースはどう見ても、「負けている」(表現が適切かどうかは別にして)ようにみえる。

で、生徒と話して、「何で星稜こんなダメなんやろ?」って話になって、いろいろ話していたのであるが、私が20年近く星稜生をみて思うことは以下の通りである。

①国語力がない人が多い。公立高校の入試は、科目に関係なく、実は国語力が要求される問題が多く、どうしても国語力のない中学生は公立入試で失敗し、星稜に来る生徒が多いと思われる。それとも関連するのであるが、人の話をじっくり聞けない。

②プライドが高い。(このことは、よく言えば前向きということであるが・・・)例えば、基本的な問題に取り組んで、できなくて傷つくのを恐れ、やたらと難しい問題に当たりたがる生徒が、結構いる。また塾にきて、授業を体験しても、実はそれほど理解できていないのに、「簡単すぎる」と言う生徒もいる。

③ ②とも関わってくるのであるが、参考書や塾・予備校に対するブランド志向が強く、自分に合った参考書や塾・予備校を選択できない。自分の実力に合わないような、難しい問題集に取り組んで、結局挫折してしまったり、対して効果もないのに、名前だけ、見せかけの合格実績で、塾・予備校を選び、無駄なお金と時間を使ってしまう。

じゃあどうしたらよいのか。答えは、この資料にあって、最後に「放課後を価値ある時間に!」の中に、復習を徹底する!とあって、この通りにすれば、間違いなく成功するのであるがなあ・・・

久しく更新してませんでした

この1ヵ月で、公私とも、大きな変化があって、更新が滞っていました。
誰が読んでいるわけでもないのですが・・・
予備校も今年度の授業も開始され、
新高校1年にも多くきていただき、
心機一転、このブログで独り言を言っていきたいと思っております。

2013年3月20日水曜日

合格者の声より

 とある難関国大(いわゆる「旧帝大」であるが、個人的には「旧帝大」という言葉は好きでない。戦後70年近くたって、いつまでも「帝国」はないでしょう)合格者の声が印象的だったので取り上げる。

周囲がどんどん某映像授業の予備校をはじめとする塾に通う中で、「どんどん塾でも予備校でもいけばいい。それだけ、無駄な塾や予備校の授業を受けて、ライバルがどんどん減っていくから。」と言い、彼は頑なに学校の勉強を中心に据え、学校の授業になると居眠りする生徒がいる中で、彼は学校の授業は絶対に眠らなかったという。

無論、そんな彼も通塾しているわけであるが、自習室を中心に利用し、決して学校の勉強のペースを最後まで崩さずに、今年の激動のセンターも無事乗り越え、見事現役合格を果たす。

もちろん一例に過ぎないが、やはりわれわれ塾業界も反省すべきであろう。学校の補完機関としての機能を再認識すべきであろう。

ただ、学校の完全フォローは容易ではなく、学生バイトが主体で質問対応しているような塾では不可能である。だからこそ、そういう塾は映像授業に走らざるを得ないあろう。

全教科に専任講師がいる志向館だからこそできる、学校のフォローを考えていかねばなるまい。

2013年3月12日火曜日

自習室プチリニューアル


自習室を少し変えました。白を基調とした机になり、少し明るい感じになりました。現在続々舞い込んでいる合格の報の中でも、やはり自習室をしっかり使って合格したという声も少なくありません。次の受験生も、このリニューアルされた自習室をどんどん使って、来春の合格をつかみとってほしい。

2013年3月7日木曜日

2013年金沢大学前期試験数学分析

いよいよ金沢大学の前期の合格発表を明日に控え、いまさらながら数学の入試問題の分析をしてみようと思う。
今年の数学は昨年に引き続き、難問がなく、標準問題が並び、日ごろの努力が結果に現れやすい問題であったといえる。ただ、大きな差もつきにくく、数学で2次逆転を狙った受験生にとっては、拍子抜けの問題であったともいえる。

ただ、4~5年前までのように、医学類を除いて、「できなかったあ~」と言って合格する受験生が大半だった頃のことを思えば、金沢大学の受験生の学力を考えれば、妥当なレベルの問題であった。

個々に問題を見ていこう。
文系の第1問は三角関数の最大最小で、この数年出題のなかったベクトルとの融合問題である。ただ、この融合は無理矢理って感じ。誘導が丁寧で、この誘導に乗りさえすれば、学校の教科傍用問題集レベルの問題である。
第2問は確率と図形と方程式の融合で、典型的なサイコロを素材とした反復試行の確率で、全てのパターンでも6通りしかなく、計算もしやすい。これもまた、教科傍用問題集レベルの問題である。
第3問は微分、積分の問題で、絶対値を含む式のグラフはこれで3年連続で、その中でも一番簡単な問題であり、過去問対策をしてきた受験生にとっては楽に解けた問題であろう。

次に理系の第1問は空間座標の問題であり、誘導に素直に従えば、平易な問題。
第2問は三角関数と微分(数Ⅱ範囲)の融合で、3倍角の公式を導き出させる問題が目新しい。あとは、これまた誘導に素直に従えば、苦労することなく解けるであろう。
第3問は数Ⅲの微分積分。接線、法線を求めさせ、それらをからめた図形の面積の問題で、その前には計算のヒントもあり、取り組みやすいのであるが、少し計算が複雑で、この問題の計算が唯一勝負の分かれ目であったかもしれない。
第4問は行列と数列の融合で、行列は昨年は出題されなかったが、過去ずっと出題されていた分野で、しかも誘導も丁寧なので、しっかり行列の対策をしていた受験生にとっては簡単な問題であろう。

さて、現2年生向けに、文系、理系ともに数学に関しては、高校の学習内容を踏まえた出題内容であり、教科書と教科傍用問題集(スタンダード、サクシード、アドバンス等)をしっかり取り組み、受験学年にはこれまた、受験向けの学校の問題集(ニューグローバル、メジアン、クリア、スタンダード)等に取り組んでいれば、たとえ、医学類であっても、十分合格点に達することが可能である。

その意味では、われわれ塾などが出る幕ではないのである。ましてや、授業はさして効果のないような映像授業を受けさせて、質問対応は大学生(残念ながら、大学生はたとえ金沢大学の医学類の学生であっても、自分が解くのが精一杯で、生徒のレベルに合わせた質問対応は期待すべくはないのです)のみで、塾の正式なスタッフは生徒からお金をとることしか考えていないような塾に、大枚をはたくのはお金と時間の無駄です。

学校の授業を大切にして、塾に通うにしても、全教科に専任講師がいて、しっかり学校の学習内容のフォローができる塾を選ぶことが、地元金沢大学に合格できる近道でしょう。

2013年2月11日月曜日

時間の無駄

 現在、志向館では新高校3年生の問い合わせ、体験授業の申し込みが増えています。
もちろん、いよいよ受験学年を迎えるに当たって、そろそろ塾をというところでしょう。

合わせて、現在通っている館生に面談も実施しています。

その中で、言っていることは、まずは学校の課題を、単に答えを写して提出するのではなく、時間をかけて取り組み、自分のものにするように指導しています。それが、成績UPの近道ですし、受験にも成功する唯一の道なのです。(というか一番常識的な考えでしょう)

そんなこともわからずに、、さして効果のないような塾の授業や、映像授業をメインにおいて、学校の授業では寝ていて、結局はセンターで大失敗したという人は枚挙にいとまはありません。逆に、学校の勉強もしっかりして、今年のセンター難化をものともせず、しっかり点を取った人も少なくはありません。

さして効果のないような塾や予備校の授業に大枚をはたき、お金と時間を無駄にするのはそろそろやめませんか?お金はまだ取り返しがつくからいいとしても(よくはないか)、受験生の1年間の時間は取り返しがつかないのです。

何が、一番よいのか周囲に惑わされずに、真剣に考えませんか?

2013年2月9日土曜日

センター数学ⅡB分析

 前回に引き続き、ⅡBの方を分析。
ⅠAの難しさばかりが、前面に出て、あまり話題にならなかったⅡBだが、実は大きな変更があった。

まず、第1問で図形と方程式が出題。現行過程で、この分野が大問で出題されたのは初めてである。しかも、みんなが苦手な外分が扱われ、最初から苦労したことだろう。また、これまた、初めて、数学的帰納法が出題された。また、第1問の〔2〕では3次方程式の解と係数の関係が・・・(もちろんその知識はなくても解けるが・・・)

2年前くらいから、いろいろな分野を出題しようという方向性が見受けられたが、ここまで出されるとは・・・

ただ、その他はいずれも誘導が丁寧な問題だったので、ⅠAほど苦労はしなかったようである。

今年ほど、各予備校の模試の出題傾向と乖離した年はない。例年、模試とかテキストとかと「的中」ばかりが、前面に押し出されるようであるが、そういう意味では今年は、全国の予備校”総ざんげ”の必要がありそうですね。

大体、宝くじなら10枚で1枚も当たれば、いいでしょうけど、テストの10題のうち1題「的中」したところで、何にもならないでしょう。

そんなことを宣伝文句にする予備校も予備校ですが、それに踊らされる受験生も受験生。どっちもどっちでしょう。



2013年2月4日月曜日

今年のセンター数学

何かと話題となった今年のセンター数学でした。どこかの予備校のようにいち早く分析をするのではなく、むしろその後の2次向けの準備にかまけて、どこよりも遅い分析となりました。

さて、まずは受験生の目の敵とされたⅠAでしたが、第2問の2次関数が図形の要素が加わった上に、工夫しない計算地獄に陥りやすく、ここで少々あわてて、次の第3問の図形の問題に行くと、最初の2番目でひっかかり、絶望感を感じてしまい、実は今回のⅠAの問題の中では。もっとも簡単であった第4問の確率では冷静に対応できずに、大きく失敗した受験生が続出したようである。とある会場では、ⅠAの試験終了後に、泣いている受験生もいたとか・・・

実はこれには伏線があって、センター1日目の国語が近年まれにみる難しさで、ともかく時間が足りない。で、直感的に出来ていないと思った多数の受験生が、数学で挽回をと気負って受けたⅠAだけに冷静に対応できなかったのでしょう。

あまり意気込まずに、出来る問題を確実にこなし、第4問まで到達した人は、それほどの失敗でもなかったようです。

さて、センター史上に名を残しそうな第3問であるが、受験生の多くがつまずいた、前半部と後半部の問題は。丁寧に何回も図形を描けば、ほぼ中学生の知識で解けるほど、簡単な問題だったのです。ただ、多くの受験生が図形を描くのが下手であることと(これは、数学の偏差値60~70くらいの人でもいます)。やはり中学生の図形の知識を忘れていることでしょう。

やはり。、日ごろから問題文を読みながら、図形を描く練習をしとかなきゃ。私も指導のときはいつも言っているのですが・・・

ただ、センター側も、昔のように参考図ということで、問題に正確な図があれば、平均点10点はあがって、センター側にも理想的な平均点になったのでは?

後の祭りですが・・・ⅡBはまた別の機会に。

2013年1月25日金曜日

センター自己採点

センター自己採点が各社出揃い、これから各高校で面談して、各自の国公立の出願校を決定することになります。

すでに、話題にのぼっているように、今年のセンターは過去10年間で、最低の平均点だとか。
で、とある自己採点結果説明会で、「こういうときこそ2次勝負」という。

しかし、昨年、文系の平均点があがったときも、「こういうときこそ2次で勝負」と言っていたはず。

なんだ、結局はセンターはどうあれ2次勝負ということ。

要は、センターの結果でぐだぐだ言ってないで、早く2次の勉強をせいよ、ってことでしょう。

暴言だけど、この際自己採点などなくして、データに振り回されず受験したらいいのでは。行ける大学を、パソコンで探すのではなく、行きたい大学を受験するのでよいのではなかろうか?

2013年1月20日日曜日

小橋菅原神社

センター2日目。
知る人ぞ知る。片町の飲み屋街の中のパワースポット。
志向館生のセンターの成功をお祈りしてきました。

2013年1月18日金曜日

センター直前激励会



いよいよ、明日はセンター試験。志向館予備校では、毎年恒例の激励会を実施しました。
これまで、正しい努力をしてきた、志向館生なら、普段どおりの力を出し切れば、必ず、センター試験は突破できるはず。

がんばれ、志向館生!

2013年1月6日日曜日

某塾の新聞折込ちらしより

QパソコンやDVDを使った授業ですか?
Aパソコンは一切使っていません。すべて「人」による授業です。

Q宿題は大量にでますか?
A○○○では部活動や学校の宿題を阻害するようなことはしません。よって、宿題も適切な量を出し授業内容をしっかり理解してもらいます。

なかなか、言うね。どこを対象としているかは明らか。

金澤神社

金澤神社にお参りに行きました。志向館生の成功を祈ってきました。