2011年4月5日火曜日

石川県高校別主要大学別合格状況その2

前回に続き、もう少し細かくみていくこととする。

右表で東大~神戸大までを難関10国立大と捉える見方もあり、その総計を高校別にみると附属30名、泉丘104名、二水49名、桜丘9名、錦丘13名、星稜14名、金沢1名となっている。

頭数だけなら、東大京大で附属を圧倒している泉丘が、難関国立大を見ても圧倒している。しかも卒業生数の割合を考えても泉丘が上回っている。
国立医学部のみは、附属が泉丘を上回っている。

次に二水の49名も前年と比べるとかなり増加している。これは、今年学校あげて、進学に力を入れた(宿題が増えた、補習が増えた等)結果であろうか。ただし、泉丘と比べると、高校受験の合格最低点を考えれば、この差は大きすぎとも見れる。

桜丘の9名は二水と比べるといかにも少ないが、金沢大が昨年から増加しているところをみると、地元志向が強かったのであろうか。その金沢大学を含め、それ以上の難関国立大の合計が右表で数える限り76名。やはり、桜丘の生徒には常日ごろから言っているのだが、金沢大学へ行くなら、学年100番内ということが裏付けられる数字となった。

錦丘の13名は、これまでの錦丘を考えるとかなり多いと思うが、これも中高一貫の成果かと思われる。また、金沢大学への44名は中高一貫生のみならず高校からの生徒の学力も上がっているとも見て取れる。

星稜の14名は、公立高校の受験に失敗して、3年後にリベンジを果たしたと言う点では拍手を送りたいが、やはり落ちたであろう公立高校の数の総計を考えるとすくないと言わざるを得ない。また、国立大学の合格者数もここ数年は150名前後を推移しているが、これも卒業生数から考えれば、すくないといわざるをえない。やはり、星稜へ行ったからには、1年からしっかり勉強に取り組んでいかないと、国立大学の進学はかなり難しくなる。

以上みてきた数字は、塾の合格実績と同様に、成功した数の話で、その影にはかなりの数の失敗者もいることを忘れてはならない。公立高校の場合、その高校に合格したからには、1年次での学力差はなきも同然である。したがって、取り組みかたひとつで、勉強面での成功者にも失敗者にもなる可能性が誰にでもあることを肝に銘じて、高校生活をおくってほしい。

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