2013年2月11日月曜日

時間の無駄

 現在、志向館では新高校3年生の問い合わせ、体験授業の申し込みが増えています。
もちろん、いよいよ受験学年を迎えるに当たって、そろそろ塾をというところでしょう。

合わせて、現在通っている館生に面談も実施しています。

その中で、言っていることは、まずは学校の課題を、単に答えを写して提出するのではなく、時間をかけて取り組み、自分のものにするように指導しています。それが、成績UPの近道ですし、受験にも成功する唯一の道なのです。(というか一番常識的な考えでしょう)

そんなこともわからずに、、さして効果のないような塾の授業や、映像授業をメインにおいて、学校の授業では寝ていて、結局はセンターで大失敗したという人は枚挙にいとまはありません。逆に、学校の勉強もしっかりして、今年のセンター難化をものともせず、しっかり点を取った人も少なくはありません。

さして効果のないような塾や予備校の授業に大枚をはたき、お金と時間を無駄にするのはそろそろやめませんか?お金はまだ取り返しがつくからいいとしても(よくはないか)、受験生の1年間の時間は取り返しがつかないのです。

何が、一番よいのか周囲に惑わされずに、真剣に考えませんか?

2013年2月9日土曜日

センター数学ⅡB分析

 前回に引き続き、ⅡBの方を分析。
ⅠAの難しさばかりが、前面に出て、あまり話題にならなかったⅡBだが、実は大きな変更があった。

まず、第1問で図形と方程式が出題。現行過程で、この分野が大問で出題されたのは初めてである。しかも、みんなが苦手な外分が扱われ、最初から苦労したことだろう。また、これまた、初めて、数学的帰納法が出題された。また、第1問の〔2〕では3次方程式の解と係数の関係が・・・(もちろんその知識はなくても解けるが・・・)

2年前くらいから、いろいろな分野を出題しようという方向性が見受けられたが、ここまで出されるとは・・・

ただ、その他はいずれも誘導が丁寧な問題だったので、ⅠAほど苦労はしなかったようである。

今年ほど、各予備校の模試の出題傾向と乖離した年はない。例年、模試とかテキストとかと「的中」ばかりが、前面に押し出されるようであるが、そういう意味では今年は、全国の予備校”総ざんげ”の必要がありそうですね。

大体、宝くじなら10枚で1枚も当たれば、いいでしょうけど、テストの10題のうち1題「的中」したところで、何にもならないでしょう。

そんなことを宣伝文句にする予備校も予備校ですが、それに踊らされる受験生も受験生。どっちもどっちでしょう。



2013年2月4日月曜日

今年のセンター数学

何かと話題となった今年のセンター数学でした。どこかの予備校のようにいち早く分析をするのではなく、むしろその後の2次向けの準備にかまけて、どこよりも遅い分析となりました。

さて、まずは受験生の目の敵とされたⅠAでしたが、第2問の2次関数が図形の要素が加わった上に、工夫しない計算地獄に陥りやすく、ここで少々あわてて、次の第3問の図形の問題に行くと、最初の2番目でひっかかり、絶望感を感じてしまい、実は今回のⅠAの問題の中では。もっとも簡単であった第4問の確率では冷静に対応できずに、大きく失敗した受験生が続出したようである。とある会場では、ⅠAの試験終了後に、泣いている受験生もいたとか・・・

実はこれには伏線があって、センター1日目の国語が近年まれにみる難しさで、ともかく時間が足りない。で、直感的に出来ていないと思った多数の受験生が、数学で挽回をと気負って受けたⅠAだけに冷静に対応できなかったのでしょう。

あまり意気込まずに、出来る問題を確実にこなし、第4問まで到達した人は、それほどの失敗でもなかったようです。

さて、センター史上に名を残しそうな第3問であるが、受験生の多くがつまずいた、前半部と後半部の問題は。丁寧に何回も図形を描けば、ほぼ中学生の知識で解けるほど、簡単な問題だったのです。ただ、多くの受験生が図形を描くのが下手であることと(これは、数学の偏差値60~70くらいの人でもいます)。やはり中学生の図形の知識を忘れていることでしょう。

やはり。、日ごろから問題文を読みながら、図形を描く練習をしとかなきゃ。私も指導のときはいつも言っているのですが・・・

ただ、センター側も、昔のように参考図ということで、問題に正確な図があれば、平均点10点はあがって、センター側にも理想的な平均点になったのでは?

後の祭りですが・・・ⅡBはまた別の機会に。