2017年4月20日木曜日

青チャートの罠

チャート式「基礎からの数学~」シリーズ
言うまでもなく、数学の参考書では一番有名かつ使われているものでしょう。
そして、数学の勉強方法といえば、必ず取り上げられる参考書でしょう。
問題の網羅度、解法の適切さ、難易のバランス、いずれも他の類書を凌駕していることは万人が認めるところでしょう。

4月になって、心機一転、チャートを始める受験生も多いかと思います。
例題に取り組んで、わからなければ、丁寧に解説を読んで、ノートに記入する。
しかも、人によっては、ご丁寧にこの参考書の売りである「チャート」の内容までノートに写す。で、意外と早く1冊を仕上げている。よしがんばった、これで、模試も大丈夫と、自信満々で受ける。ところが、あまり点数は前と変わっていない…

これまで、何人のこんな受験生に出会ってきたことか・・・

なぜ?

簡単なことです。それは、例題を写すという作業に陥っているから。考えない。計算しない。それでは数学はできるようにはならない。

ただ、やたら手だけは使うから、すごく勉強した気にだけはなるから、始末が悪い。



これが、「青チャートの罠」

ではどうすれぼよいか?

時間に余裕があるなら、例題をまず下の答えを見ず解いてみる。それでできたら、次の例題に進めばよい。できなかったら、解説を読んで、理解してから、今度は解説を見ずに最後の答えまで解く。それから、下の練習に取り組んでみる。それでも、できない問題については、チェックをしておいて、それから次に進む。その単元終了後に、もう一度、できなかった問題をもう一度解いてみる。あとはその繰り返し。

時間に余裕がなければ、先に下の練習に取り組み、できれば次に進むが、できない問題については、上の例題をみながら解いてみる。それで、解ければ次に進む。それでもできなければ、チェックをしておいて、あとで解く。

こんなやり方をしてたら、時間がかかって仕方がない。と言う人もいるかもしれない。しかし、苦手なものを克服するには時間をかかるもの。解答を写すほうが、よほど無駄な時間だと思うけど。大体、得意な人というのは、その科目に時間をかけているから得意なんであって、それを鑑みず効率のいい苦手克服なんて都合のいいことを考えるから、”ボッタクリ塾”にお金を巻き上げられるのですよ。

それから、このやり方をするためには、青チャートの本編も解答編も持ち歩くことになるが、それが重たくて・・・という人もいる。そういう人は受験勉強以前に何百グラム余分に持てるだけの腕力を鍛えてください。(て言うかそんなことを言うような人に受験指導なんてしたくない)

そういう人のために、一言、言っておくと、私の経験上、某私立高校では、学校に通うときの荷物の重さと成績は比例するようです。







2017年4月10日月曜日

予備校保護者ガイダンス

先日4月8日、予備校の保護者ガイダンスを実施しました。
多くの保護者の方にご参加いただき感謝です。

その中でもお話をしましたが、やはり精神面、生活面といった、受験でも基本となる事項については、保護者の方のご協力を得ないとどうしようもない。

というよりは、志望校への合否自体もわれわれにできることは限られたことでしかない。
ぜひ、保護者とともに歩む1年にしたいと思っております。

そして、今年は生徒の第一志望校にこだわり、その合格に向かって全力を尽くすという、予備校本来の目的に戻って、努力したいと思っております。