2015年7月19日日曜日

不安商法

高校3年生の、6月のマーク模試の結果が帰ってきて、志望校の判定に一喜一憂している生徒が多い。

例えば、志望校判定がEとつくと、このままではいけない。とあせりはじめる。場合によっては、塾を変えようかという話まで出てくる。そういう生徒と話をし、これからの勉強について話をし、結果塾の授業を増やして、何とか塾に踏みとどまらせるというのは、塾の常套手段である。

これと似たような事例で、入塾前に、かなり難しい学力テストを受験させて、できない科目の授業をすべて受講させ、高額の授業料を請求する塾もあると耳にする。これぞ、文字通り「不安商法」である。で、入塾させてからも、どんどん不安を煽って、追加授業をどんどんとらせるのである。

本来、塾へ行っていて、成績が思わしくないのであれば、それは塾の授業を消化できる余裕もないからであって、もう一度学校の授業を中心に復習させたほうがいいのに決まっている。しかし、生徒(ひいてはその背後の保護者)からお金を引き出すことしか、念頭にないような塾はそれを許さないのである。

また、そういう塾に限って、「未来のリーダー育成」だとか「将来の日本を背負って立つ若者を育成」などと、高尚なことをのたまう。大体が生徒からお金を引き出すことしか考えていないような、塾のスタッフに、「将来のリーダー育成」云々なんて、ちゃんちゃらおかしい。百歩譲って、そういう中から、「リーダー」が育ったとしても、塾の管理下でしか勉強できないような生徒が将来の日本を背負うようなら、残念ながら日本の将来は暗い。

私などは、生徒に「将来のリーダー」を語るような器ではないわけで、愚直なまでに、生徒の成績向上のみを追求するのみである。

2015年7月10日金曜日

計算ミス撲滅運動その7

以前からそうであったのですが、ここ最近繰り返しみかけたミスについて。
たとえば、x+3と書いてあった式が、次の行になったときx-3となっているのである。
たかが、プラスマイナスの違いであるが、このおかげ(?)で以下の計算がすべて狂い、もちろん結果も間違うのである。
こちらも、授業中で、ミスを生徒ともに探すのだが、まさかこんな間違いあるとはと思い、思わぬ時間がかかってしまう。

実はプラスマイナスの間違いというのは、結構多く、例えば、数Ⅲの積分計算のミスの半分はプラスマイナスの間違いではないか思うほどなのである。

しかし、今回のような間違いはそんな複雑な計算で起きるのではなく、単に行が変わり、ほぼ同じような式変形で起きることなのである。しかも誤解を恐れずに言えば、圧倒的に文系女子(もしくは理系だけ実は文系)が多いのである。

複雑な計算なら、対処法もあるが、こう簡単なミスだとなかなか対処法も思いつかず、困っているところである。今後の課題と言うことで、とりあえず逃げておこう。