2011年3月24日木曜日

『高学歴でも失敗する人、学歴なしでも成功する人』

 著者である勝間和代は、2年前ぐらい前から売れ始め、本屋さんに行けば、彼女の写真入の著書が横積みされているのを、常に見たものであるが、当時は何でやたらと本に顔写真をのせるのかなあ、なんて勝手な感情で読むのを敬遠していた。今回は、題名にひかれてつい買ってしまったというわけで・・・(こういうことはネットの通販では起こりえないことで、そこにも本屋さんの意義がある)

内容は、いわゆる「頭のいい人」を高学歴だけのアカデミックスマートと、世の中を渡っていく上での成功者であるストリートスマートとに区分し、後者の特徴、後者になるための方法が書かれている。

確かに混迷を続ける日本社会にあって、アカデミックスマートだけでは生き抜くことはできないということは、よくわかる。ただし、著者が認めるストリートスマートは、例えば林原前社長は慶應卒、孫正義は久留米付設という超進学高校中退後、渡米これまた超一流大学カリフォルニア大バークレー校卒、三木谷浩は一橋卒、そして何よりストリートスマートを自認している著者自身が慶應高校から慶應卒という典型的な上流階級コースを歩んでいるといように、同時にアカデミックスマートでもある。

高々、高校の勉強すらできないようでは、当然ストリートスマートにもなれないと自分ながらの解釈をして、この本の紹介を終えたいと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿