2012年10月12日金曜日

スマホ元年

 今年平成24年を「スマホ元年」とすることには、異論もありそうであるが、
初めて携帯を持つ高校生が、一斉にスマホを持ち、「端末分割」という名目の2年縛りが終わった高校3年生も多くが、スマホに機種変更した。そういう意味で、特に高校生にとっては、今年が「スマホ元年」と言えよう。

街中でも、そして塾内でも、タッチパネルをさわる人が見かけられるようになった。
かつて、私がPDAに始まって、そしてドコモのM1000などというスマホを嬉々として、触っていたころは、その携帯の大きさと、タッチパネルとで、周囲から奇異な目で見られたものであるが、
そのM1000よりはるかに大きなスマホで、しかも多くの人がタッチパネルに触っている姿は、今度は私からみて、奇異な風景である。

ともあれ、今年の高校1年生から、「脱ゆとり」の新指導要領が数学から先行実施されており、学習内容がそれなりに増加した。その1年生に一気にスマホが普及して、通話やメールはもちろん、高速ネットも自由に使え、もちろん無線LANならどんなサイトにもアクセスできるし、ゲームも音楽もなんでもできるスマートな機器が人をスマートでなくさせている。

なんというか、携帯会社の責任もあるのでしょうが、高速回線に積極的に取り組んできた、国の責任もあるでしょう、「脱ゆとり」を掲げながら、一方でスマホの普及に一役買っている。なんか矛盾しているとしか思えない。

ましてや、高校3年の受験生になって、スマホに機種変更して、嬉々として触っている姿を見ると、あきれてしまって、言葉も出ない。

個人の問題といってしまえば、それまでだが、かつてテレビによる「一億総白痴化」などと言われていたが、現代はスマホによる「一億総白痴化」が始まろうとしている。

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