2011年2月19日土曜日

学力は遺伝?

週刊現代の今週号から。週刊現代といえばおじさんの娯楽雑誌という位置づけで、今は例の大相撲の件で鬼の首をとったかのような記事が並び、それはそれで興味深く読ませてもらったが、そんなことは今は関係はない。その号に、スポーツ、学力、はては容姿までも遺伝で決まるかという記事がある。
学力は遺伝かどうか、これを肯定すれば、私たちの仕事の存在意義を問われる問題だけに、個人的には肯定はしない。
記事の冒頭に「僕は親族に高学歴の者がいないので、勉強に関しては遺伝というより環境の問題だと思っていました。でも家庭教師のアルバイトで地元の公立中学に通う生徒を教えたときに、持って生まれたものの大きさを実感してしまいました。僕は開成では落ちこぼれで、成績はほとんど底辺の方だったんですが、その子を教えて、こんなにデキない子がいるのか、と愕然してしまいました。それ以来家庭教師はやっていません」(東京大学文学部に通う開成高校OB)とあり、開成、灘高校のOBの話、医学的な見地からも肯定的な意見が続き、それに対して、和田秀樹氏の反論もあり、結局は玉虫色の結論で終わっている。
ただ、最後に「勉強してもデキない子というのは確かに存在するが、勉強しなくてもデキる子はいない・・・開成の生徒も灘の生徒も、みんなしっかり努力していた。」とある。開成や灘でさえそうなら、われわれ凡人はなおさらといったところであろう。

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