2015年3月3日火曜日

今さらながら、センターⅠAの問題分析

 国立前期の試験も終わり、あとは発表を待つのみとなりました。
 各予備校では、前期試験の問題分析も出揃っているようですが、ここで、あえてセンターⅠAについて、触れるのは、ここから現在2年生の方にスタートをしてほしいからです。
 なお、ⅡBについてはすでに、このブログで触れました。

新課程元年のⅠA。ⅡBよりは内容的に大幅に変更されました。
2次関数については、配点が従来の25点から20点になった関係で、内容的には頂点の座標、平行移動、最大最小の場合分け、2次不等式への応用と定番であったものの、あまり突っ込んだ内容はなく、穏やかのものになりました。

条件と命題はごく基本

図形と計量は、従来は数Aの平面図形との融合もありかなりボリュームもありましたが、配点も30点から15点となったこともあり、ずいぶんと平易となり、ほぼ公式一発で解決という問題が多くなりました。最後の外接円の半径のとり得る値の範囲は、一見目新しく、苦戦するかと思ったが、実際受験した生徒に聞くと、適当に処理して解答できているようでした。

データの処理は新課程固有の分野ですが、四分位数、箱ひげ図、相関係数と基礎知識を問う問題でした。特に相関係数については、時間内でどう計算させるのか、疑問もありましたが、結局必要な数値をあらかじめ、与えてあとは公式に入れるだけの出題でした。散布図もでていましたが、これは必要があったのか?

確率というより場合の数は、これも配点が25点から20点となり、軽くなった。また、確率の出題が皆無という珍しい出題となった。全体の場合の数が48通りであったため、すべて数えて答えることもできたし、誘導が丁寧なので、しっかり誘導に乗れば、十分に完答できたはずです。

整数の問題は、新課程固有の問題です。内容は、約数の個数、平方根をはずす自然数、1次不定方程式、と典型的な問題が並び、受験生が嫌がっていた、n進法がなかったので取り組みやすかったはず。

図形の問題は、方べきの定理、メネラウスの定理、相似の利用というように、これまた定番であったが、ほかの確率、整数に比べれば、苦労したかもしれない。

全般的にみて、受験生の努力をあざ笑うかのような、ⅡBに比べれば、努力が十分報われる出題であったと思われます。

以上駆け足で見てきたが、今の2年生にしてほしいことは、徹底的な教科書レベルの基礎確認、定着です。とりたててテクニックも不要でしょう。その上で過去問演習をすれば、8割突破も十分可能です。

志向館でも、これから通常授業でも春期講習でも、センターに必要な基礎を徹底解説していきます。









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