2012年12月17日月曜日

塾と学校


学校と塾という、一見相反する2者を矛盾せず両立させる方法はないのだろうか?
私も若いころは何から何まで塾で面倒をみて、そして志望校合格と思ったものである。そためには、生徒に過大な負担を強いたことも少なくない。
その考えに変化を起こさせたのは、実は身近なところであった。
(”親ばか”との誹りを恐れずに言わせてもらえば)ところが、わが子が中学になり、ほとんど塾へも行かず、学校の教材の完全消化に努め、3年間学年上位をキープして、高校受検も無事乗り切った姿をみて、もしやと思い、さらに、高校へ行っても、周囲の「多く」が映像授業に走る中で、学校の授業、教材に専念し、やはり3年間学年上位をキープし、大学受験も突破するに至って、確信に至ったのである。そして、現在下の子も、高校は違えど、同様にして、今年度の大学受験を迎える。

それでは、その中で塾の役目は何なのか。学校の授業と教材を完全消化すれば、どこの大学でも合格できるだろう。それは間違いない。ところが、細かく教科別にみると、必ずしも、個人によって学力に合わないことがある、それについていけるようにフォローし、場合によっては別の方向性を示してあげることこそが塾の役目なのではないだろうか。
そのためには、塾のほうでは、学校の授業内容、教材を細かく検討し、かつ生徒の学力を細かく把握し、最適な学習法を個々に示していくことこそ塾の使命であろう。

学校の授業や教材も大して検討もせず、学校を否定し、さして効果のない映像授業を押し付け、多額の授業料をとり、生徒に無駄な時間を費やせるような所は、もはや塾や予備校などと名乗ってほしくはない。

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