2015年1月26日月曜日

どこよりも遅いセンター数学分析

今年のセンター試験は、数学ⅡBの難しさが話題でした。2年前の数学ⅠAを彷彿させるような出題でした。試験後、泣いている生徒も少なくなかったという点でも、2年前の再来でした。
かなり、念入りに問題作成をしているのはわかるのですが、これまでの、受験生の努力をあざ笑うかのような難度の出題はいかかなものかと…

第1問〔1〕で、cos7θ、sin7θに度肝を抜かれたようで、センターが終わって、生徒から「7倍角が出た!」と叫んでいたので、かなり動揺したのでしょう。ただ、3年前までの三角関数の問題と比べれば、決して難しいわけでななく、図形と方程式の融合もあるが、公式を地道に当てはめれば解ける問題ではあった。

その動揺が収まらない状態で、〔2〕の指数対数の問題に突入するのであるが、簡単な連立方程式の問題で、しかも後半は「相加平均と相乗平均」と解き方まで明示した問題であったが、少し前半で分数の指数計算が込入るところがあって、これまた、解けなかったという生徒が少なくない。

で、気持ちを切り替えて、受験生にとっては比較的取り組みやすい、微分積分の第2問に向かう。ところが、教科書には出てくる基本事項であるが、演習時にはあまり出てこない「平均変化率」「微分係数」という言葉に出鼻をくじかれる。第1問をジャブを2発を食らい、ここでカウンターパンチをくらって、ダウンってとことでしょうか。実は(1)はわからなくても、(2)以降は解ける問題で、それも昨年までと比べても簡単な問題だったのですが、冷静さを欠いた状態ではそうは思わなかったようです。

放心状態で、何とかダウンから立ち上がり、第3問の数列へ。これまた一見見慣れない問題で、完全にKO。最初に何項か求めさせて、数列の周期性に気づかせ、項を剰余類で分類するという、よくある問題なのですが、この手の問題、実は苦手とする生徒が多い。出題ミスはご愛嬌としても、4つの分類は少しやり過ぎかなっと。

第4問のベクトルは、久ぶりの平面で、過去の出題と比べても、誘導も丁寧(過ぎる)で、簡単な問題でしたが、最後に簡単な問題もってこられても…ってところでようか。そういう意味でも、第4問の確率が簡単だった、2年前のⅠAの再来でした。

まさか、平均40点そこそこの問題を始めから意図したわけではないでしょう。とすれば、センター^の考えている生徒の学力と現実が随分かい離しているといわざるを得ない。こんな状態で、またセンターに代わるテストを作ってもどうなることか…

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