2013年9月14日土曜日

しょうもない話 その6

例えば、50㎞を時速100㎞で走ると、時間はどれだけかかるか。
当然、1時間で100㎞なんだから、50㎞ならその半分で30分と計算せずともできるのであるが、
中学生で速さが苦手という人にきくと、やおら「は・じ・き」か「み・は・じ」の例の円を描きはじめ、
時間は道のり÷速さだからといって50÷100と計算をし始める。

そりゃいいんだけど、教える方も、速さとは単位量あたりの数値なのであって、そこらへんをあいまいにしておいて、やはり「み・は・じ」と円を描いて教える。そうすりゃ、生徒も「なるほど」と思ってそれをというか、それしか使わなくなる。教えるほうもそれの方がラクだからついついそれに逃げてしまう。(わたくしなどは、生徒に単位量当たりの数値というのを強調して、「先生わからなくなりました」というお言葉をよく頂戴するのであるが・・・)
で、結局方程式の応用問題で、速さの問題を定型的な問題は解けても、ちょっとひねられると解けなくなる。

それならまだしも、単位量あたりの数値というのは、いってみれば、割合であって、高校に入ったら、物理でも化学でも避けられないもので、これを公式主義でしようとするから、物理も化学の計算も苦手になってしまう。

ところで、現在の高校2年生から、「物理基礎」という科目を1年からするようになった。どうみても文系という人にはつらいのであるが、1年のうちから理系に見切りをつけれるという意味では、今の制度の方がよかったのかもしれない。

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